インターンシップ体験記〜海!羊!BBQ!ドキドキ☆夏のニュージーランド〜

Kia Ora,
帰国したらM2になっていた永田です。初カキコ…ども…
2月6日から4月2日までの2ヶ月間、ニュージーランドのオタゴ大学(The University of Otago)にインターンシップに行ってきました〜🐏🐑
留学はいいぞ。っていうお話。
ダニーデンとオタゴ大学
オタゴ大学はニュージーランド南島、海沿いのダニーデンに位置する。
地図でいうとこの辺。

ニュージーランド南島に位置する地方都市・ダニーデン
北島に比べると夏の暑さは穏やかで、冬は厳しめ。冬夏冬冬みたいな気候の土地。
南半球なので、2月は真夏。
ビーチが綺麗でサーフィンやサーモンが有名🏄
生駒の厳しい冬からうまく逃げ出すことができたので、渡航時期としてはベスト。
ダニーデンの街並みはこんな感じ。

Dunedin
スコットランドを元に街づくりが行われた移民街で、イギリス情緒と多国籍レストランが入り混じった街。
2ヶ月お世話になった大学は、この時計塔が名所。

Clock tower
歴史のある総合大学は建物がオシャレでいい👍
移民の街ということもあり、日本の大学よりも圧倒的に留学生の割合が多い。初めての留学だった私も、住みやすい街ですぐ溶け込めた。
学内にLanguage Schoolもあり、語学留学で来ている日本人もたくさん見かけた。
彼らの大半は1ヶ月で帰るため、1ヶ月経った頃には不慣れな学生の道案内をする先輩仕草を見せることができる。
ニュージーランドなのでもちろん公用語は英語。学内外に多数あるCafeのメニューも大体読めばわかる。

学内のCafe
向こうでは2月に新学期が始まるということもあり、至るところで歓迎イベントが開催されていた。ニュージーランドスタイルのBBQは交流を深めるのにうってつけの機会。
毎日のようにどこかの団体が企画しており、2ヶ月で5食くらい浮いた。

どの団体もガス式のBBQコンロを持っている、頻繁にBBQを行う国民性
こんな自然豊かで異国情緒溢れる街で、自分の好きなものに向き合う濃厚な2ヶ月間の記録。
研究
インターンシップということで、授業はなくインターン先で研究を行う。
今回私はHCI Groupにて、ARの情報提示に関する研究を行った。
眼鏡型のARグラスを用いて、タスクを行う際の情報を表示する場所に関する研究で、user studyのためのARアプリケーションを開発した。

Snapchatの会社が出しているARグラス。非売品。
初めて触るグラスの開発ということで開発プラットフォームへの慣れやドキュメントの理解に時間がかかったが、UIをスクリーン上に表示したり壁に沿って表示するアプリケーションが開発できた。
user studyで仮説が検証されるのが楽しみだ。
研究室生活
メールの文頭は大体”Kia Ora, “からはじまる。マオリ語のこんにちはみたいな挨拶。
メールはフランクで、人間関係はフラット。教員のこともみんな下の名前で呼ぶ。
教授陣はドイツ人の方で、もし彼らとドイツで知り合っていればProfessor呼びをしただろうしこんなにも仲良くはなれなかっただろう。
先生家族にサーフィンに連れて行ってもらったり、近所のバーでクラフトビールを頂いたり。
オフの時間はしっかり遊ぶ。オンオフのメリハリをはっきりつけるのがニュージーランド流。

Beer bar
課外でのスポーツも盛んで、留学期間中に研究室内で卓球大会やバドミントン会が開催された。
卓球大会で優勝したのもいい思い出。

卓球大会の表彰状
平日の過ごし方
私は朝弱いので、大体10時ごろに研究室に行き18時頃に帰る生活。
研究室のメンバーは朝型で、18時には他の学生が全員帰っていることもザラにあった。
18:30を境にバスが1時間刻みになるため、これを逃さないように急いで下校。
週1回ほど、下校時にスーパーで買い出し。海外ではスーパーマーケットさえも立派な観光。今後海外に行くときは必ず行きたい。

フルーツやアボカド、肉が安いが加工食品は高い
帰宅後は自炊。夕食後、就職活動のオンライン面接を行う日が多かった。(2〜3月の日本とニュージーランドの時差は3時間+サマータイムで4時間)
面接官とのアイスブレークは留学に限る。
あとはたまにバーでビールを飲んだり、レストランで外食したり。
一軒家の1部屋を間借りしていたので、家の犬と遊んだりした。

留学期間中の癒し
週末の過ごし方とアクティビティ
週末は観光。
次その国に行くのが何年後になるかわからないので、留学期間中の週末はとにかくアクティブに観光をすべき。
お気に入りはSt. Clair beach。3月は毎週末ここを散歩していた気がする。
バスはどの区間も片道1NZD(=約80円)なので、暇さえあればビーチに行っていた。

St.Clair beach
クルーズでalbatross(アホウドリ)やsea lion(アシカ)、penguin(ペンギン)を見るのもオススメ🐧
中でも野生のペンギンが見られるエリアは珍しい。警戒心が強くて写真は撮れなかったけど。

Albatross
街を一歩出ればそこら中に羊や牛がいたり、海では高緯度帯特有の野生動物が見られる。
雄大な自然こそNZ南島の魅力。

遊園地のアトラクションのような世界観
高緯度帯で思い出したが、NZ南島はオーロラを見ることもできるらしい。
低緯度オーロラという、オーロラが見れる地域の中では低緯度の地域特有の現象。北欧の青や緑色のオーロラと違い、赤いオーロラが観測されるとのこと。
留学期間中に2回ほど好条件の日があったが、残念ながらその日に限って晩に雨が降った。
オーロラ予報は以下のサイトで確認できる。↓↓↓
http://auroraalert.otago.ac.nz/aurora/index.html
英会話
英語圏への留学ということで、やはり英語力の向上が目的の1つに挙げられる。
2ヶ月間という短期間で最大限の成果を出すため、とにかく毎日話すことを心がけた。
平日は毎日研究室に行く。バス停での待ち時間は暇そうな人に話しかける。土日は研究室のメンバーなどを誘って遊びに行く。家に帰ったらhost familyに1日の出来事を話す。
普通に生活しているだけで英会話ができる最高の2ヶ月にできたのは間違いない。
学習成果
2ヶ月前とは見違えるほどペラペラに…とはいかないが、英語を話すことに抵抗がなくなった。
話しかけられても自信を持って返せるようになったマインドが1番大きくて、ボキャブラリーとしては日常でよく使う言い回しをいくつか身につけた程度だが、小さな自信を感じている。
もちろん最後までキウイ(NZネイティブ)の英語は速いなと感じたし、頻繁に聞き返してしまうが、以前よりも英会話が楽しい。
NZ飯スナップ
これを食べれば貴方も現地人、といったものを厳選して紹介。
ソーセージシズル

ソーセージシズル
研究室イベント係としても、BBQの勉強は外せない。
ソーセージと玉ねぎを炒めたものを薄い食パンで挟む、NZ家庭の味。
片手で食べられ大勢に振る舞うことができる、パーティーの定番料理だ。
逆にBBQパーティーでは普通の牛肉やラム肉は無かった。
Cookie Time

国内線で配られる宣伝効果はすごい

シェイクは日本に持ち帰ることができない
国内線で必ず配られる、NZを代表するクッキー。
程よい甘さとChewyな食感がクセになるチョコチップクッキーで、NZ菓子はこれ無しでは語れない。
おすすめは店舗限定の出来立てクッキーとシェイク。Chewyなクッキーは出来立ての美味さが格別。日本だと原宿に1店舗あるらしい。
ラムチョップ

ラムチョップ

ラムチョップ

自作ジンギスカン
NZといえば羊。人口よりも多いことでも有名な羊は、安い日だと100g100円程度で食べれる。
おすすめは元から臭み消しのスパイスがかかったもので、焼くだけでお手軽ラムステーキの出来上がり。
柔らかいが食べ応えのある赤身で、半ば主食。2ヶ月で羊1匹くらい食べた(嘘)。
ハンバーガー

dinnerの主役になるハンバーガー
実は牛の数も人口より多いニュージーランド。
背が高くフォークとナイフで食べるハンバーガープレートは、ファストフードというよりご馳走だ。
ピートが挟まれ野菜もたっぷりなのがNZスタイルのバーガーで、コーラにもクラフトビールにも相性抜群。
Flat White

Flat Whiteとクッキー
オセアニアでよく飲まれるラテ。エスプレッソ、スチームミルク、フォームミルクの3層から成り、エスプレッソの香り豊かな一品。どこのカフェでも飲める。
私はカフェラテより好き。
備忘録
次にニュージーランドに行くときの自分用のメモ。
醤油だけでなくほんだしも持って行け
今回自炊メインにすることで食費を浮かそうと試みた。そこで、一人暮らしの心の友・キッコーマン搾りたて生醤油を持って行ったが、ほんだしも持っていくべきだった。
ダニーデンは移民の街ということでAsian supermarketも多数存在し、買おうと思えば醤油もだしの素も買える。価格が日本の約4倍かかるということを除けば。

日本で買う約4倍の価格で販売されている
生鮮食品は持ち込めないが、小さな調味料は日本から持って行った方が賢い。
男梅グミは持って行くな!
研究室に手土産として、日本のスーパーで買えるお菓子をグミやソフトキャンディ中心にたくさん持って行ってみた。日本のお菓子は概ね大人気で、3日も経てば無くなっていた。

研究室に持って行ったお菓子
しかし、変わり種として持って行った男梅グミだけは不評だった。日本人の私はとても好きな男梅のグミだが、2週間経っても残っていたので残りは自分で食べた。
全部キャッシュレス決済!
キャッシュレス先進国・ニュージーランドで現金を使う奴はイケてない観光客くらいだ。住所が分かればすぐにバス用のプリペイドカードを発行し、快適なキャッシュレスライフを過ごそう。
あとの会計はほぼクレカ。お祭りの屋台でもクレカの機械をレンタルしている。
現金を使ったのは向こうでできた友人との割り勘程度で、1万円ほど換金すれば2ヶ月分足りた。
NZeTAと日本の入国時に見せるwebサイトの登録
ビザ無し渡航でも出入国はパスポートだけというわけにはいかない。特にNZeTAは発行から2日程度かかったので、忘れず発行しておくこと。
おわりに
研究に海に羊に英語に食事に…自分の好きなものや価値観に気づく充実した2ヶ月間でした。
最後になりますが、受け入れ先の指導教員のTobias先生はじめHCI Group, The University of Otagoの皆様、送り出してくださったIMDの先生方、その他ニュージーランドでお世話になったすべての方に感謝申し上げます。Ngā mihi!
