月別アーカイブ: 2011年9月

JVRC2011参加報告(池田)

助教の池田です。

イギリスのNottinghamで開かれたJVRC2011(The Joint Virtual Reality Conference)という国際会議に参加しました。

Virtual RealityやMixed Reality関係(○○現実感)が主なテーマの会議は、日本バーチャルリアリティ学会の国内大会とこの分野では最高峰の国際会議ISMARくらいしか参加したことしかありませんでした。今回、初めてJVRCに参加して驚いたことが幾つかありましたので、(語尾のばらつきを気にせず)ご紹介したいと思います。

University of NottinghamJVRC会場周辺 デモ展示会場の様子

参加者

まず驚いたことは、参加者が少なかったことです。国際会議というくらいだからそれくらいの人数が集まっているものだと思い込んで、メインの会議上のドアを開けたとたん、思わず「少なっ!」と叫びそうになりました。JVRCは2年前にeuroVRという会議とEVGEという会議が合体したもので、元はそれぞれ歴史のある会議です。正確な数字は分からないですが、数えてみると100人弱。会議場はすごく立派でおそらく500人以上収容できるのではないかと思うほど。そこに100人しか居ないとちょっと寂しい。いつも同じようなメンバーが参加するのなら顔見知りになりやすいかもしれません。あと、なぜかフランス語訛りが多いのと、女性が多い(全体の5分の1)、日本人が少ない(私あわせて3名)、のも気になりました。

ちょっと適当…

今回はポスター発表での参加だったのですが、1枚のスライドを使ってポスターの内容を口頭で紹介するFast Forward Sessionという短いプレゼンの場もありました。このような短いプレゼンは国際会議ではよくあることで、今回もポスター発表している全員が2分間のプレゼンを次々に交代して進めていくという方式でした。交代を手際よく進めるために、予めスライドを発表者から集めておき、司会がスライドめくります。さらに2分を超えると強制的に交代させられるというルールもありました。

私も当然ながら、予めスライドをスタッフに渡しました。スライドをまとめる人が間違えないように、自分の番号と名前もファイル名に加えて。

にも関わらず、自分の発表の順番が来て初めて司会者に「スライドが無いけど?」と聞かれ、おまけに私の発表が始まる直前に火災報知機が鳴るというハプニングも。

結局スライドなしで発表しますと言って、身振り手振りで発表。学生時代の自分なら、こういう時かなりテンパッて思うように発表できなかっただろうけれど、この時は落ち着いて、というよりむしろこのハンディを挽回すべく何時もより熱弁気味で、聴衆の頷きを誘うことができました。少しは成長したかなと思う瞬間でした。(発表後、司会者に掛けあって、全員の発表が終わってから、自分のスライドを見せる時間を作ってもらいました。)

プロシーディングス(発表原稿をまとめたもの)にも、問題発見。原稿は2ページまでというルールがあったので、貼りつけたい画像も少なくして、文章も出来るだけ削ぎ落して何とか2ページに収まるようにしたのに、出来上がったものを見て愕然としました。フォーマットが崩れて3ページになってる。しかもそこにページ番号が振られている。著者名と所属の関係も間違って編集されてる。自分が悪いのかと思って他の人のページを見ると同じように3ページになってしまっているページが複数あったので、ちょっと編集が適当なんだなと。

バンケットは楽しく!!

バンケット(夕食会)は、Nottinghamの市街にあるクリケット場のVIPルームのようなところで行われました。クリケットの試合があれば最高なんだろうけど、さすがにそこまではできなかったようで、グラウンドは空っぽでうっすらライトが照らされているだけでした。(代わりに、隣にあるサッカー場はこの日試合があったようで、サッカー場に向かう人でクリケット場の周りは人であふれかえっていました。)それでも、クリケットも見たこと無いのにVIPルームのようなところに入れるのは、なかなかできない経験です。

食事はかなり良かったです。食前のミントのお酒や前菜の椎茸はかなり高級な味がしました。フォークとナイフが3セットもあるバンケットの食事は初めてかもしれません。

ミントのお酒バンケットのテーブル前菜のしいたけ

通常、こういうバンケットではBest Paper賞を発表したり、招待講演があったり、とにかく会議の内容+αでお楽しみがあるものですが、驚いたのはこのバンケットにはαしかなかったこと。とにかく、同じテーブルに座った人と会話を楽しみましょうということで、20問近くあるクイズが配られたので、隣の人と相談しながら解きました。結婚式の披露宴のような・・・

極めつけは、スタッフの1人の女性が今日誕生日だということで、誕生日ケーキが登場しました。Happy birthday to you♪ えっ、そんなプライベートなお祝いもこの場でするの?というのが正直な感想。

と、まあ、アットホームな感じのバンケットでした。今回みたいに純粋に食事と会話を楽しむことに主軸をおいた会っていうのも、良いものだなと思いました。

会議を終えて

あえて突っ込みどころばかりを書き連ねましたが、本当のところは本会議の参加は全体としてかなり有意義でした。ポスター発表の時間は長く、多くの参加者に見てもらうことができたと思います。閉会前の二人目の招待講演も素晴らしく興味深い内容でした。内容は、バーチャルリアリティ技術が、身体感覚が鏡の中へ転移可能か、自分の体を実際よりも太く感じさせることは可能か?という面白い問題でした。

あと、Nottinghamの町はどうだったのか?あまり時間がなくて殆ど観光していませんが、1つだけ言えることは歴史のある町なので街中を歩くだけでも見応えあったということです。機会あれば、是非もう一度訪れたいです。

Nottinghamの町

平成23年度 情報処理学会関西支部大会を終えて

9月22日に行われた平成23年度情報処理学会関西支部大会に参加してきました.
今回は,その中で感じたことを福澤が報告していきます.

 

私は様々な研究分野のセクションの中でメディア・インタラクションのセクションにおいて口頭発表をさせて頂きました.
このような学会や研究会における発表は,普段のゼミにおける研究発表とは異なり,如何に初めて自分の研究を聞く相手に対して,研究内容の重要性や新規性を伝えるかという論文やプレゼンテーションの難しさがあります.
自分が発表に対して練習しておくというのも1つの方法ですが,学会の場を通じて他人の発表から自身の参考になることが多いので,私は自身の発表より他人の発表を聞くことを学会においては大切にしています.

 

今回の関西支部大会においては,学生の口頭発表のみならず企業の方のセッションも多くあり,自身の研究や関心においても貴重な経験となりました.これから社会で働く自分にとっては研究機関の中だけではなく,実際の世の中におけるニーズなどに広く目を向けていくことも大切だと感じています.

 

もちろん自身の発表では練習成果の50%ぐらいの力しか出せれなかったですが,多くの方々に質問やアドバイスを頂き大変勉強になりました.
結果としては学生奨励賞を頂くことが出来ましたが,研究室の先生方や学生方の支えがあってこそだと感じています.改めてお礼を言わせてもらいます.
これに飽くことなく更なる研究結果を残せるように力を注いていきたいと思います.

 

 

最後に…
懇親会の乾杯のあいさつの際に大阪大学名誉教授の方が現在の情報化社会に対して

「40年前には考えられなかった世の中になり…」

とおしゃっていました.

 

研究者である以上,現状に満足することなく常に何かに対して向上を目指す姿勢が大切だと思っています.また,研究の成果や技術が実際に世の中の多くの人に役立ち,利用されることで,今以上に良くなることが最大の喜びではないかと感じます.
研究などによって社会をよくするために貢献していこうとしている以上,この姿勢を大事にしていきたいと思っていますが…

 

40年後には自身が胸を張って「40年前には考えられなかった世の中になり…」と言いたいですね.

第16回日本バーチャルリアリティ学会大会参加報告

どうも,M2の藤本です.

今回はM2藤本,M2熊谷が9月20~22日参加したVR学会大会の模様をお伝えします.

VR学会大会はVRSJ(Virtual Reality Society of Japan)が開催する今年で16回目を迎える全国大会であり,今回は北海道の公立はこだて未来大学で開催されました.口頭発表だけで200件を超える発表があり,私たちの研究テーマであるAR/MRだけでなく,テレイマジネーション,力触覚,聴覚,教育,医療応用等,まさしくバーチャルリアリティ関係の研究を包括したような内容の学会となっています.

開催場所であるはこだて未来大学は建物内が非常にスタイリッシュで,
各研究室間の扉や仕切りがないという特殊な学校です.

どこで撮っても絵になる.

まず,自身の発表に関してですが,質疑応答は想定質問を考え,内容を準備して行ったにも関わらず,まとまりのない回答をしてしまい惨敗.質疑応答難しい!!これから発表される方は質問の受け答えの仕方まで練習していくことをお勧めします.

口頭発表ではフィギュアスケート選手が滑っているモデルをPTAMを用いてテーブル上に重畳表示し,軌跡などを可視化するといった研究(*1)がデモ,発表ともに完成度が高く,印象に残りました.
他に興味深いものとして,ポテトチップスを食べた時のパリパリというクリスピー音をユーザの顎の動きに合わせヘッドフォンに流し,食感を拡張するという研究がありました.こういった面白そうなマルチモーダルインタフェースはデモ体験してみたいですね.

またパネルディスカッションでは電脳コイル型社会の実現に向けて何が必要か~というタイトルで塚本先生(神大),清川先生(阪大),奥村氏(東芝)が拡張現実感を題材としたNHKアニメ「電脳コイル」を通し,これから来るべきAR/MR社会に関して議論を戦わせておりました.塚本先生は日常的にHMDを着用されているというウェアラブル界の先駆者,懇親会でも当然HMDを着用されておりました.私自身このアニメはすでに見ているのですが,3人の専門家のご意見を伺って,これほどまでに深くARのことを考えた内容だったのかと改めて感心しました.もう一度見てみよう.

最後に,はこだて未来大の興味深い研究

ホタテ領域の抽出(*1)に

毛ガニ領域の抽出(*2)に

ワカメ領域の抽出(*3)!

人出で調べるのが面倒な各水産資源をそれに適した画像処理を行い抽出するという研究で
網走の水産試験場などと合同で研究をされているそうです.
なるほどこの研究はNAISTではできない.

さいごに:
この学会では私自身の研究において,先行研究として参考にさせていただいている研究の最新の研究内容が発表されており,発表後,発表者の方にいろいろとお話をきくことができました.このように自分の研究に関係のあるテーマについて他大の方の意見を伺えるのも学会の魅力のひとつと感じました.また, 人の発表を聞くことで自身のモチベーションを高まりを感じることもでき,非常に得るものの大きい学会参加だったと思います.

参考文献:1:
戸田真志,榎本洸一郎,桒原康裕,和田雅昭,畑中勝守 水産資源量調査を目的とした 海底画像からのホタテ領域抽出手法の検討 電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集,pp.612-615,2008
2:水島裕貴,萩沢武志,榎本洸一郎,戸田真志,桒原康裕,佐々木潤 水産資源量調査を目的とした海底動画像からのケガニ領域抽出
3:萩沢武志,榎本洸一郎,戸田真志,田村正勝,武田榮, 水産資源量調査を目的とした海底動画像からの海藻類抽出

平成23年度 情報処理学会関西支部大会 参加報告

M2の吉武です.

今回は9月22日に大阪大学中之島センターにて実施された平成23年度情報処理学会関西支部大会について報告します.本大会の研究室からの参加者はM2吉武,M2福澤,M2西田でした.

関西支部大会ではものづくり基盤コンピューティング,ソフトウェアとアルゴリズム,メディア・インタラクション,社会知能,並列分散処理,ネットワークサービス,言語情報処理の分野に分かれ,72件の口頭発表と12件のポスター発表が行われました.私たちはメディア・インタラクションでの口頭発表でした.

このような学会では普段聞くことができないた分野の研究や社会人の技術者の公演が聴けるため,ためになります.特に関西支部特別講演で行われた日本マイクロソフト株式会社の泉水氏の公演「Kinectによる自然ユーザーインターフェイスへの取り組み」は10年後のインタフェースはかくあるべきだというビジョンを示しつつ,その一歩こそがこのKinectであるという,Kinectに込められた理念についての公演で印象的でした.ちなみに現在1万5000円で販売されているこのKinectですが,開発当初のプロトタイプでは一基300万円したそうです.

私の研究分野の情報推薦に関する研究発表はいくつかあったのですが,このようなアプローチをするのか,ここに問題点を発見するのか,と感心する事が多く,また,自分の研究が正しく理解してもらえるか不安に感じました.対外発表ではどのような質疑が来るのか予想しづらいため,非常にナーバスになってしまいます.発表自体はつつがなく(練習のおかげか)行うことができました.質疑応答で数件の質問をいただきましたが,「従来研究との違いは?」「推薦する,しないの区別はどうするの?」といって質問をいただきました.前者の質問には明快(?)答えることができたのですが,後者の質問をしていただいた方は私の応答にあまり納得していただけなかったようで質問の意味を吟味して答弁すべきだったと感じました.

 

全発表が終了した後,学生奨励賞発表会を兼ねた懇親会が行われました.

懇親会では発表のプレッシャーから解放されリラックスした状態で行われました.私たち発表者以外にもインタラクティブメディア設計学講座からはアルバイト3人が駆りだされアルバイト3人組もただ酒,懇親会にありついていました.私たち発表者も違わずお酒とおいしい料理を楽しみました.
発表の重圧から開放された福澤と吉武.発表している時よりもイキイキしています.
発表ふたり組

懇親会に参加したアルバイト三人組.

懇親会では学生奨励賞発表会も行われました.学生奨励賞は本大会で発表した学生の中で特に優秀だった学生に送られる賞です.全84件の発表者の中から学生奨励賞は6名に送られます.そこでなんと福澤が見事に学生奨励賞を受賞し,賞状と副賞を手にしました!壇上に上がった福澤君と賞状を手にご満悦の福澤君でした.学会直前に情報処理学会員になっててよかったね.
壇上に上がりいつもよりやや緊張気味の福澤と思いきや…
壇上の上の澤

壇上からもどると賞状片手に得意満面の福澤でした.
得意満面福澤優

 

さて,今回は福澤,吉武,西田が参加した情報処理学会関西支部大会の発表報告を行ないました.三者三様に学ぶものがあり,充実した時間を過ごせました.それでは参加報告を終わります.

以上,固そうな話題をそのままに.吉武でした.

第16回日本バーチャルリアリティ学会大会参加報告

9月20日~9月22日に

開催された日本ヴァーチャルリアリティ学会大会の参加報告をM2熊谷が致します。

開催場所のはこだて未来大学は斬新なデザインのキャンパスが有名ですが、実際に行ってみると想像以上でした。

 

オープンな研究スペース!

セッションで使われていた大教室からは函館を一望できます。

函館の夜景

未来大の様子はこれくらいにして

学会はというと、大会ということもあり様々な分野の研究を見ることができました。

個人的には

中空の球体をつかって環境中の光源の位置を推定する研究や、

デモで見せていただいたSPIDERと呼ばれるインタフェースが興味深かったです。

ちなみに私の発表はAR(位置合わせ)セッションで、

”モデルベースドトラッキングにおける推定可能自由度の変化に対するロバスト性の向上”

というタイトルで発表しました。

質問やコメントをくださって先生方ありがとうございました!!

函館観光できなかったのが心残りですが、いろんな意味で勉強になる学会でした。

 

写真:

イカがうまい!

 

イカール星人

 

イカロボット

 

加藤先生

 

第14回 並列分散データ工学ミニワークショップ参加報告

D1 のです.

今回は 9/16, 17 日に愛知県蒲郡市三谷温泉松風園で開催された,第14回 並列分散データ工学ミニワークショップの参加報告をします.

 

本研究室からのワークショップ参加学生は,D1 欅,M2 吉武,M2 福澤でした.

ワークショップが開催されたのは,みかんで有名な蒲郡ですが,訪れるのは今回が初めてでした.NAIST からは結構遠いこともあって余裕を持って会場付近に到着したものの,ふらっと入った定食屋で料理が出てくるまで 40 分待たされたために会場に到着したのは結局時間がぎりぎりに.それでも会場入りしたのはその時点で二組目だったのは内緒です.

 

ホテルのフロントからの景色

 

並列分散データ工学ミニワークショップは東工大 横田研 主催のワークショップで,全国からデータ工学に関する研究を行っている研究室が参加する合同ワークショップです.

ターゲットとなるトピックスである,ストレージ・並列分散システム,XML,省電力 (グリーン IT),情報検索などを中心に様々な研究が計 25 件発表されました.レギュラー発表は質疑応答込みで 20 分と,じっくりと議論ができるように設定されています.

ここで一先ず私の研究の概要を端的に説明します.私は XML 情報検索と呼ばれる分野に関する研究に携わっており,一般的に検索精度を向上させることを目的とした研究と,検索速度を向上させることを目的とした研究があると言われています.博士前期課程における課題として検索精度に関する研究に従事していましたが,博士課程後期へ進学してからは検索速度に関する研究を取り組んでおります.

そのような経緯で,私自身がこのワークショップへ参加するのは今回が三度目であるため参加される先生方の中には私のこれまでの研究の概要をご存知の先生方もいらっしゃいましたが,今回の発表内容は初めて聞いて頂く内容であったために,発表前はどのような反応をいただくのか非常に不安でした.

発表自体の出来は,研究の初期段階ということもあり基本事項と提案手法のコンセプトの説明が中心であったために,それなりには理解していただけたのではないかと (私自身は) 信じています.反省としては多少時間がオーバーしたために最後の方の発表が駆け足になってしまったことなので,今後の発表に活かしたいと考えております.また,質疑応答では,手法の改善の余地が見込まれる箇所の指摘していただいたので,その点については今後じっくりと再考したいと思います.

Y せんせいのしつもん こうかはばつぐんだ!

 

ちなみに,私が普段学会や研究会で発表する際によく質問していただく先生のうち半数くらいの方がこのワークショップに参加されているので,ここでの反応は私にとって死活問題だったりします...

 

他の学生の発表について,規約上詳細に述べることはできないのですが,私の研究と同様 XML データを扱う研究や,情報検索に関する研究の中には面白いテーマやアイデアを含むものがあり,有意義な議論に参加することができました.

 

また,一日目の夜の夕食では美味しい海産物をたくさんいただきました.その後の懇親会での自己紹介では同研究室内の学生同士で無茶ぶりをして潰しあうという修羅場化したものの,普段なかなか話す機会のない他大学の学生や企業勤務の社会人ドクターの方とお話させていただき,とても楽しい夜になりました.

 

ワークショップ参加の包括:

規模の大きい学会や研究会では発表時間が十分に確保できない,時間を厳密に守ららなければならないということを感じることがあります.限られた時間内で最大限のパフォーマンスを発揮するのも一つの訓練ではあるのですが,今回参加した並列分散データ工学ミニワークショップでは時間の面に関してはある程度融通されているために密度の濃いディスカッションを行うことができるという点が,まず一つ目のメリットだと思います.また,研究の最前線で活躍されている先生方からエンカレッジングなコメントを頂けることが二つ目のメリットだと思います.特にまだまだ研究を始めた段階の学生からすると,様々な方向性を示してもらえることもあり,参加することで得られるものは大きいのではないかと思います.

 

それでは最後に二日目の早朝早く目が覚めたので周辺を回ったときの写真や食事風景を掲載して,今回の報告を終えたいと思います.

ホテルの目の前にあったお寺 (金剛寺)

ホテル付近の海岸

福澤セッション開催中.いつでも研究熱心です.

二日目のお昼ごはん

フィンランド・オウル大学現地レポート(その1)

ど~もこんにちはpaper.gif

IMDブログ第2回はM1山田が担当しますm(_ _)m

 

前回の担当は学会なんて固そうな話題をものの見事に笑いに変えてくれた的場先輩でした

 

 

さて次のテーマは…

 

 

 

 

フィンランドsign03.gif


そうsign01.gifブログ2回目にしていきなり日本離れます

世界に飛んじゃいますairplane.gifdash.gif

 

 

そんなわけで,ここフィンランド・オウルから留学中の自分が現地レポその1をお伝えしますpencil.gif

 

 

10日ほど前から毎日通うことになったオウル大学school.gif

留学といっても今回は期間が1ヶ月というあまりに短いこともあり現在自分はIMD研からオウルに1年留学している助教の池田先生の研究をお手伝い

やってることは日本と変わらずPCpc.gifに向かってキーボードたたいてます

 

研究室というか普通の部屋…外国にして部屋の半数はNAISTからの日本人という不思議空間

 

まずは初日にてお世話になるオウル大学のPulli教授の前で自己紹介を兼ねたプレゼンを5分ほど

その時の様子がこちら

 

 

 

 

 

え?

 

写真で喋ってるのは自分じゃないって?

 

そうなんですsign01.gif

自分が発表している時は

 

・・・なんと写真を撮り忘れられてましたshock.gif

つたない英語でどうにか頑張ったというのに…sweat01.gif

 

1ヶ月後にも発表する機会があるということなんで次は是非記録に残しておきたいと思いますpunch.gif

 

 

オウル大学はおよそ大学とは思えないほどポップでカラフルな校舎の中に20000人を超える学生が勉強してますicon_eek.gif

そのうち留学生は2割くらい

ちょうど新学期が始まる時期と留学開始が重なったこともあって平日は学生で溢れかえっています

 

 

未だ迷いそうになるほど広すぎる校舎の中

 

 

しかし,放課後になると学生の姿はほとんど見えない

 

特にお昼時は大学各所にあるどの食堂もものすごい行列ができるので時間を考えて行かないと大変なことにsweat01.gif

 

それでもここでは量も種類も多く,正直物足りなさを感じずにはいられないNAISTの学食のに比べれば非常に満足できますnote.gif

 

 

メインのほかにサラダとパンは基本とり放題の学食

 

 

 

そんな感じの生活が1週間過ぎ...

 

 

先日,新しく来た日本人留学生向けの歓迎・交流会をフィンランド日本協会の皆さんが開いてくれましたbeer.gif

 

 

この日2番目にテンションが高かった瞬間と話す池田先生…1番は?icon_lol.gif

 

 

交流会最後に撮影した集合写真

 

研究室生活はとかく話す人が限られがちですが,こういったイベントに参加できるタイミングに来ることができたので,友達も増えて残りの生活も楽しくなりそうですscissors.gif

 

こっちに来てからの内容を全部書いていたら話が終わりそうにないので今回はここまでflag.gif

次のオウルからの手紙は先生方からの報告を期待してバトンを渡しますsoon.gif

では

 

はじめまして!(第11回日本VR医学会参加のご報告)

どーもsign01.gifどーもどーもどーもsign03.gif

 

待ちに待ったNAISTインタラクティブメディア設計学講座公式ブログの始まりですよーhappy02.gif

 

 

記念すべき第一回目はM2の的場が書きますpencil.gif

 

 

みなさん最後までどうぞよろしくお願いしますhappy01.gif

 

 

このブログは学会発表をしたらその報告も兼ねて日頃の研究について外部に発信していこうpc.gifという趣旨のもと作られましたflair.gif

 

堅苦しくではなく面白く書いてほしいup.gifとのお達しが出たので、面白い文章を書く事だけが取り柄の私は今ものすごいやる気でタイピングしている次第ですicon_mrgreen.gif

 

 

じゃぁ早速、学会発表報告いってみよーgood.gif

 

学会:第11回日本VR医学会

日時:2011年8月27日

場所:奈良先端科学技術大学院大学

 

「X線画像とCT画像による腰椎の動的3D画像作成の試み」というタイトルで発表しました。

レントゲン画像における腰椎の位置・姿勢をモデルベーストラッキングを用いて推定する研究に今まで取り組んできたので、それについて発表しました。

学会発表というのが初めてだったので絶対緊張するsign01.gifって思ったけど全然しなかった(全体研究会(研究室メンバー全員参加のミーティング:研究内容や進捗を報告したりする。大体週に1度ある)の方が数倍緊張する)

いや、ちょと緊張したけど何と言うか

 

緊張レベルゼロ >> icon_neutral.gif腹痛発生 >> icon_cry.gifガクガクブルブル >> 緊張MAXfuji.gif >> icon_eek.gif無の境地

 

というあらゆる感情を超越して無の境地に達したため、なーんにも感じず練習通り発表できましたhappy02.gifヤホーnote.gif

 

しかし反省点は多々ありますdown.gif

 

(1)発表準備karaoke.gif

初めて聞く人にとってどういう風な図や動画を用いたら分かりやすいか、という観点が足りなかったと反省。

そのため、自分では良いと思っている図や説明でも、他の人にとっては分かりいくものである可能性もあり直前まで研究室のメンバーに意見をもらいながらスライドを修正したり、発表練習したりしていました。

もっと早い段階でいろんな人から意見を聞いてスライドを修正していくべきだったなぁと思います。

直前までいろいろと助けてくれた皆さん本当にありがとうございましたconfident.gif

これからは気をつけます。

 

(2)質疑応答gemini.gif

「なぜ研究対象として腰椎を選んだのですか?」

という質問があったのですが、それに対して私は

「医師の方からあらゆる姿勢における腰椎の状態や動きを詳しく観察してみたいという意見を頂いて共同研究という形で研究が始まりました。そのため、私が選んだ、というよりそういうニーズを受けて始まったという感じです(汗)」

とオロオロ答えましたicon_rolleyes.gif

だがしかーしpaper.gifこの回答は自分の立場を考えた回答では無かったと後からご指摘を頂いて反省しました。

研究発表は私の他に共同研究者である医師の方も連名で発表しているため、聴講して下さっている方にとっては私も医師の方も1つのグループ(同じ立場)であり

質問者はそんな回答は望んでいなかったはず。多分、

「任意の姿勢で腰椎の状態や動きを知る事が出来れば、腰椎疾患の診断・治療に有効的だと考えたためです」

といった研究背景をもとにした返答ができれば良かったなぁと思いました。

以後、自分の立場を考えた回答や説明をする様に気をつけようと思います。

 

ちなみに共同研究者の医師の方からは

「なぜならそこに病があるからicon_cool.gifキリッsign01.gif」って答えたらカッコ良かったね

って言われて、

なるほどflair.gifその手があったかーsign01.gifと後悔した私でしたwobbly.gif

 

会場前の様々な展示

 

展示物「裸眼立体ディスプレイ」に見入る前田くん(M1)

 

発表前夜午前2時にみんなと一緒にランナーズハイ(?)テンションで撮った写真

 

 

以上、学会発表報告でしたgood.gif

 

 

次の投稿者は、9月に発表予定の熊谷くんと藤本くんですhappy01.gif

2人とも発表頑張ってねhappy01.gif

 

・・・公式ブログ第1回目いかがしたかicon_biggrin.gif

研究内容や学会の事だけではなく、研究室の様子や雰囲気等も伝われば良いなぁnote.gifと思って書いてみましたpencil.gif

少しでもそれが伝われば嬉しく思いますconfident.gif

 

最後まで読んで下さりありがとうございましたclover.gif