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情報処理学会関西支部 支部大会 参加報告(有田)

M2の有田です。

2012年9月21日(金)に開催された情報処理学会関西支部 支部大会に行ってまいりましたので、参加報告をさせて頂きます。

まず、情報処理学会関西支部 支部大会とは、支部会員の研究成果発表、ならびに情報処理関連活動の報告を通じた支部会員の交流の場を提供することを目的とした学会です。私個人の思っていた“学会”のイメージよりは、少人数の部屋で行われ、割と気軽に質問できる場であったと感じでいます。

会場は福島駅や新福島駅から歩いて10分位にある大阪大学中之島センターです。以前、近くの場所に来たことがあったので、方向音痴の私でもすぐにたどり着けました。赤い矢印の場所が大阪大学中之島センターです。

 

私は、メディア・インタラクションという区分で発表させて頂くことになりました。今回の学会発表は、偶然にも隣の机の久保君が、そして、またもや偶然にも同じ時間に発表します。まさかの同時間発表という神様のイタズラにより、久保君の発表時の姿を見ることができませんでした。ですが、大阪大学中之島センターの入口で私と久保君が記念に写真を撮りました。

ホクホク顔の私とドヤ顔の久保君

この時の二人はすでに発表を終え、完全に緊張から解き放たれた顔をしています。

発表についてですが、発表前日までスライドの構成をあーでもない、こーでもないと悩んでいました。私の発表題目は『複数の携帯型プロジェクタの投影面合成時の相対的色補正』になります。複数の携帯型プロジェクタを利用して投影面を合成する際に、プロジェクタの個体差や光の減衰によって投影像の繋目が不自然になることがあります。その問題に対する色補正の手法について発表しました。「発表は大きな声で、ゆっくりと。言葉の語尾まで大きな声で。」という教育実習の経験を活かし、発表することができました。課題としては、質問に対してきちんと回答できなかったことです。例えば、幾何補正内容と光学補正内容の差を明確に言えなかったということから、まだまだ研究のやりこみ・考察が必要だと感じました。今回頂いた質問を大学に持ち帰って、もう一度考え直したいと思っています。

 

他の方の発表で興味を持ったのは『ICTを用いた同期型遠隔授業提案※1』です。

病気・怪我などによる自宅療養を含めた入院している生徒を対象に、ICT 機器とフリーウェアやオープンソースの使用で、参加型の授業を行い、一定の学習成果を得られるシステムについての研究でした。

病気による不登校生徒の学力低下をカバーできるシステムは非常に魅力的だと思います。高校の情報の指導要領をこれらのシステムを使うことによってどれだけ達成できるのか興味があります。また、情報A情報B情報C領域を網羅できるシステムであれば、将来役立つシステムだと感じました。

 

さて、ここで、発表者が恐れるタイマー係や、事務バイトをおこなってくれた三人を紹介します。李君(写真左)、清水君(写真右)、宮崎君です。

といっても宮崎君はまだお仕事中でしたので、仕事終わりの李君と清水君を撮影しました。発表者以上にやりきった顔をしています。お疲れ様でした!

 

※1 広田 高雄,大西 克実,中野 秀男:”ICT を用いた同期型遠隔授業の提案”,平成24年度情報処理学会関西支部支部大会講演論文集 G-29

ゼミ合宿へ行きました

こんにちは.

M1の宮崎です.

8月26日〜28日の期間にゼミ合宿を行いました!

初日に発表会,二日目に講演会,三日目に観光,という勉強会と旅行の2つを組み合わせたゼミ合宿でした.

 

 

行き先は・・・・・shine.gif広島shine.gif

 

私個人としては,広島に行ったことがなかったので非常にワクワクしながら行ってきましたicon_biggrin.gif

(写真は,浦西先生と岡田さんが撮ったものを使わせていただいています)

【初日(8月26日)】

旅行初日は朝早くから奈良を出発する予定だったのですが,いきなりアクシデントが!

出発前になり,人数を数えたところ,あれ?人数が足りない?

冷静になってもう一回数えてみるも,やはり人数が一人足りない・・・sweat02.gif

 

宮崎先生がいない!?

 

欅さんが電話を入れると

「あれ?今日何かあったっけ?」

・ ・・工エエェェ(´д`)ェェエエ工!!

と思っていると,颯爽と宮崎先生登場.

宮崎先生なりの冗談だったらしいのですが,心臓に悪いです・・・coldsweats02.gif

宿泊施設は広島の湯来ロッジというところだったのですが,非常に綺麗で自然味あふれる施設でした.

 

ロッジの写真!綺麗でした!
ロッジの裏にある川の写真です.水が冷たくて気持ちよかった!

施設につくと,早速発表会です.

この発表会というのは,事前に加藤先生が出した課題をチームに分かれて解き,課題を解くために用いたアルゴリズムをチームごとに発表するものです.しかも,事前に先生の送ってきたテストデータにアルゴリズムを適用して,その精度を評価基準としてチームに順位をつける,という本格的なものでした.

 

優勝チーム!嬉しそうですね.おめでとうございます!

発表会の様子

チームごとにアルゴリズムの相違点を発表していく形式だったので,自分のチームのアルゴリズムに何が足りなかったのか,他の班の独自のアルゴリズムなど様々なものを学ぶことができました.

発表会が終わったあとは,待ちに待った夕食です.ビュッフェになっていて,好きなモノを好きなだけ食べることができました(*´∇`*)

夕食が終わると,unofficial partyの始まりです.beer.gifbeer.gifbeer.gif

先生方一同が一室に集まり,様々な話を聞くことができ,非常に濃ゆい時間を過ごすことができました.

いろいろな意味で,非常に貴重な体験をさせていただきました.

 

【二日目(8月27日)】

二日目はM1李が報告します:)

二日目は、博士課程の先輩方の研究と、その研究に関する論文の紹介をしていただきました。


先輩方のプレゼンテーション

その後、広島市立大学の日浦先生にお越しいただき、講演をしていただきました。

先生の研究テーマである、コンピュテーショナルフォトグラフィーを例に、”ワクワクする研究”というテーマでお話していただきました。

 

日浦先生の講演

恥ずかしながら、コンピュテーショナルフォトグラフィーはなんとなく聞いたことがあるという程度の知識しかなかったのですが、分かりやすく概要を説明して頂いたため、とても楽しみながら講演を受けていました。

 


皆真剣に聞いています

そして講演はコンピュテーショナルフォトグラフィーから”ワクワクする研究”へと移っていきます。

先生の講演の中で僕は、”出口指向の研究を!”と書かれたスライドがとても印象に残っています。

そこには、自分の研究を他人に話しているときのイメージを始めから持って研究を行っていくことの重要性について、書かれていました。これから自分が研究をしていく上でとても参考になりました。

また、研究は相対的なものではないのだから、既存研究に振り回され過ぎないようにというアドバイスに、とても励まされました。

 

その後は日浦先生も混じえての宴会を行いました。


夕食!湯来ロッジでの食事は毎食美味しかったですdelicious.gif

誰もカメラに気付いていない…

M1の皆が気付いたようだ!

 

おいしい料理を食べたあとは、みんなでビンゴをしました。

リーチの人がぞくぞくと出てくるものの、なかなかビンゴが出てこない中、始めにビンゴになったのは、ドクターの藤本さんでした。

おもちゃの兵隊セット当選、おめでとうございます!( ̄ー ̄)

実はビンゴ大会の後、どの国の言葉が一番九九をはやく言えるかという対決が行われていたそうです。(残念ながら僕はそこにいませんでした…orz

いろんな国から学生が集まる加藤研ならではの対決だなあと思いました。

優勝は、M2の前田さんの50秒という記録だそうです。(はやい…

その後は各自お風呂に入って、部屋でお酒を飲んだり、大富豪をして遊んだりして、次の日の宮島観光に備えて就寝しました。

 

【三日目(8月28日)】

三日目はM1山田が報告します.

最終日,待ちに待った宮島観光です.

この日の朝,なぜか大量に余ったアルコール類と,一部なぜか顔色の悪い学生を乗せたバスは湯来ロッジを後に宮島方面へ出発しました.

バスが出発する際,その一部の学生の体調が具現化したような雨空のもと,バスの外から傘もささず大きな手を振って下さった湯来ロッジのスタッフのサービス精神は,おそらく皆さんの心を掴んだに違いありません.良い所でした,湯来ロッジ.

宮島へはフェリーに乗って行きました.

バスを降りて,船に乗り,潮風にしばらく当たっていると,見えてきました,宮島です.

 

フェリーから宮島を臨む

 

宮島のフェリー乗り場の建物,屋根はターコイズブルーの銅瓦が葺かれていたり,なぜか遠くの方で越天楽が鳴っていたり,到着後一瞬,どことなく神聖な場所に足を踏み入れたような気持ちになりましたが,やっぱり一瞬だけでした.

建物を抜けると,そこは拓けた観光地でした.

それだけではありません.しばらく歩くと,奈良県民には見覚えのある生き物がそこらへんにいるではありませんか.

 

凛!

 

鹿です.まごうことなき日本鹿です.ただ様子が奈良とは違います.

奈良公園に行かれたことがある方ならお分かりいただけるかと思いますが,鹿といえば鹿せんべい,飢えた公園の鹿達は,さしずめカツアゲのように近くの人間に鹿せんべいを出すよう目で訴えてくるものですが,宮島の鹿は,みな凛として落ち着いています.餌には困らないのか躾がいいのか,それにしても,じっとしているだけで,奈良のに比べてモラルが高い鹿に見えるから不思議です.ただ,この時は,彼らを誤解していたようです.この数時間後,彼らの本性を垣間見ます.

しばらく海沿いを歩くと,海に建つ大鳥居が見えてきました.

 

日本三大大鳥居の一つ

 

日本が誇る世界文化遺産の一つ,厳島神社の総本山に到着です.

 

WABI-SABI!

 

くすんだ色の空とは対照的な鮮やかな朱と白に彩られた社の中は,その彩りや,目の前が海辺という立地のせいか,昔話に出てくる竜宮城を思わせます.後に干潮となったので,沖の方角,少し先にある朱色の大鳥居も,浜に降りて間近で見ることができましたが,こちらも立派なものでした.

お社の拝観後,宮島名物あなご弁当が配られ,自由行動となりました.

自由行動時は,みなさんどちらでこのお弁当を食べたのでしょうか.というかそもそも,弁当そっちのけで宮島の別の名物である牡蠣をたらふく食された方もおられたようですが,いずれにせよ野外で食事をとらなかった方はいい選択をされたと言えるでしょう.場所にもよりましたが,野外には奴らがいたのですから.

鹿です.この時奴らは飢えていました.

奴らに弁当を狙われた方々も多いのではないでしょうか.私もその一人です.

結論をいうと,鹿せんべいがあなご弁当に変わっただけで,奈良でも宮島でも,鹿は鹿でした.あぁ,人間に餌をねだる野生動物というのは見ていて少し悲しくなるのは人間の身勝手でしょうか…ふぅ,あなご弁当ごちそうさまでした.

定時になったので,フェリーで本土に戻り,バスに乗り込んで帰路につきました.

NAISTに無事到着したのは日が落ちてだいぶ経った後で,皆さんお疲れの様子でした.

2泊3日,あっという間のゼミ合宿でした.