M1李です。僕は今、フィンランドのオウル大学に1ヶ月のインターンシップに来ています。
10月1日にこちらにきて、はや2週間が経ちました(本当に早い…)ので、簡単な中間報告をさせて頂きます。
初日、日本からオウルまで乗り換えを含めて15時間ほどかけて来ましたが、朝のフライトだったため、飛行機の中ではまったく寝れず、映画を5本くらい見てました(メリダと恐ろしの森、超おすすめです。
こう見ると結構遠い。
オウルへ向かう直行便は存在しないため、途中ヘルシンキ空港で乗り換えるのですが、ここでちょっとしたハプニングが…。
入国審査で前の方がすごく時間がかかり、僕の番が回ってきた頃には出発20分前!!慌ててダッシュでゲートまで向かい、出発ギリギリに到着するも、キャンセルになったよ。とあっさりと言われ愕然。しかも、指定された振り替え便のゲートは空港の真反対。
(もうこれ乗れんやろ…)と半ば諦めながらダッシュするも、今度は振り替え便の出発は一時間後だよ。と言われ、異国の地で一人ぜぇぜぇ言っている怪しい東洋人だけが出来上がりました。
その後無事飛行機は出発しオウルに到着したのですが、ここでもまたちょっとしたハプニングが…。
山本先生との待ち合わせ場所である、僕が泊まるマンションの最寄りのバス停を、案の定乗り過ごしてしまい、次のバス停まで先生の車で迎えにきてもらうことに…(何やってんだ
へとへとになりながら、初日は他の研究室からインターンに来ているNAIST生と一緒にご飯を食べ、就寝しました。
初日のご飯。ピザでかい!これで7€(700円くらい)でした。
波乱を感じさせる幕開けではありましたが、こちらでは楽しくインターンシップに取り組んでいます。
ということで、ここからは、こちらで実際に僕が取り組んでいる内容について報告させて頂きます。
僕は今、”高齢者に対する屋外でのレーザーポインタによる方向提示ナビゲーションシステム”の構築に携わっています。
このシステムを簡単に説明しますと、高齢者の方が普段屋外で持ち歩く、杖や手押し車に、レーザーポインタを搭載し、それを遠隔地にいるナビゲータが操作することで、道が分からなくなった高齢者の方に対して、ナビゲーションを行うというものです。
レーザーポインタの出力は、矢印の形をしているため、地面に直接レーザーによる矢印が描かれるという仕組みになっています。
地面に直接進むべき方向が示されるため、ユーザはナビゲーションを受けるために特別な機械を覗きこんだりする必要がなく、また、普段持ち歩く杖などにこれらのシステムが組み込まれているため、このシステムを利用するために何か新しいものを持ち歩く必要がないという利点があります。
現在、杖に搭載したシステムはあるのですが、僕はそれを手押し車に搭載するための開発に、携わっています。
といっても、実際にはより全体的な開発に携わらせて頂いています。
このシステムは、遠隔地にいるナビゲータがブラウザ上に表示された高齢者の位置や写真情報から、目的地への方向を支持し、そのデータがサーバーを介し、手押し車に搭載されたiPadへと伝わり、iPadから同じく手押し車に搭載されたarduinoを通じることで、レーザーポインタを動かし、高齢者の方を目的地まで誘導するというシステムになっています。僕はこれら全体の開発に携わっています。
1週目はこちらで取り組む課題について説明を受け、どのような手法で開発していけばよいかを調査し、主に開発に向けた準備を行なっていました。また、僕がお世話になっているこちらの研究室の教授である、Pulli先生と僕がNAISTで取り組んでいる研究についてミーティングをさせて頂くという、とても貴重な機会を頂きました。
2週目は、1週目の調査を踏まえ、まずはブラウザとiPadアプリ間の通信部分の開発に取り組んでいました。サーバーを新たに構築し、ウェブアプリを制作し、そのウェブアプリから指示された方角がサーバーを介してiPadへと届くような仕組みを作っていました。
今回取り組んでいる内容(サーバーサイドの実装やiOSアプリの開発、arduinoでの開発など)は、実は以前から勉強してみたいと思っていた内容だったので、新しく学ぶことが多く大変ではありますが、とても楽しく取り組んでいます。
そういえば、昨日と一昨日、オウルではオーロラが観測されたようです。
残念ながらその両日とも僕は見れてないのですが、日本に戻るまでの間に見れたらいいなあと思っています。
残り2週間しかありませんが、寒さに負けず(現在こちらは-2℃です)、英語にも負けず、実装力の無さにも負けず、がんばりたいと思います!:)
最後にこちらで撮った写真を少し。
オウル大学の学食。どれもとてもおいしいです。