また..だと?!
ぎりぎりD2の藤本です.個人ブログみたいになってきましたが,また私からの報告です.
今回参加した会議はさまざまな科学技術により人間そのものを拡張することを目的とした
Augmented Human International Conference 2014です.
http://cse.eedept.kobe-u.ac.jp/ah2014/
今回で5回目となる比較的新しいこの会議,本年は神戸での開催となりました.
以下のようなトピックをメイントピックとしていますが,
非常に幅広い分野の人が集まる会議という印象です.
Augmented and Mixed Reality
Internet of Things
Augmented Sport
Sensors and Hardware
Wearable Computing
Augmented Health
Augmented Well-being
Smart artifacts & Smart Textiles
Augmented Tourism and Games
Ubiquitous Computing
Bionics and Biomechanics
Training/Rehabilitation Technology
Exoskeletons
Brain Computer Interface
Augmented Context-Awareness
Augmented Fashion
Augmented Art
Safety, Ethics and Legal Aspects
Security and Privacy
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参加人数 100人くらい?
投稿数: 87
ショート・ロングペーパへの採択率: 36% (昨年度は55%)
発表
ロングペーパー :13
ショートペーパー:19
ポスター :18
デモ :8
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もともと日本人が多い国際会議という印象ですが,今年は日本開催
ということもあり,例年より特に日本人多し(全体の7割が日本人だそうです).
私は2年前につづき2回目の参加.
何の発表もないのですが名刺を配るためだけに参加させていただけることに.
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印象に残った発表
Around Me: A System for Providing Sports Player’s Self-images with an Escort Robot – Junya Tominaga, Kensaku Kawauchi, Jun Rekimoto
ランニング時等にリアルタイムでフォーム矯正を行うことを目的とした研究.
カメラとディスプレイを搭載した自走ロボットをユーザの前に走らせ,
ディスプレイにうつされた自身のフォームと重畳表示された情報を確認することで,
それを行います.今回のベストペーパーです.
http://lab.rekimoto.org/projects/around_me/
Carrier Pigeon like Sensing system: Animal Computer Interface Design for Opportunistic Data Exchange Interaction for a Wildlife Monitoring Application
Keijiro Nakagawa, Hiroki Kobayashi, Kaoru Sezaki
野生動物の活動範囲の広さとそれらのコミュニケーション方法に着目し,
一定範囲で通信が行える機器をキツネ,タヌキ等の野生動物に取り付け,
複数の野生動物を介することで,通常電波の届かないような山奥等でデータ通信を行うことを目的とした研究.
野生動物に取り付けるセンサ等の機器は当然ながら小型でなくてはならず,また設置後の電池交換などができません.エネルギー消費を抑えるため,発表者ご自身の飼い犬にエネルギー消費の少ない加速度センサを取り付け,いろいろと予備実験されたそうです.

An Interface for Unconscious Learning using Mismatch Negativity Neurofeedback
Ming Chang, Hiroyuki Iizuka, Yasushi Naruse, Hideyuki Ando, Taro Maeda
日本人にとって英語のRとLの違いは分かりにくいものですが,このような
音は意識下では違いが認識できていなくとも,無意識下では違いが認識できているそうです.
このような違いを視覚フィードバックなどで無意識的に学習させることで,なんと当人でも
気づかない内に,RとLの音のような違い(RLはあくまで一例)が学習できてしまうということを示した研究.この分野にまったく詳しくないので,新規性が如何ほどかは判断できませんが,これはすごい...

Pseudo- Transparent Tablet based on 3D Feature Tracking – Makoto Tomioka, Sei Ikeda, Kosuke Sato
カメラ付きのタブレット画面越しに実世界を見たときに,タブレット映像と実世界が地続きに見えるようにリアルタイムで補正を行う研究.
何度も学会等でご一緒させていただいている大阪大学佐藤研のM1冨岡さん,池田先生らの
研究であり,今回ベストデモ賞を受賞されました.おめでとうございます!

http://www-sens.sys.es.osaka-u.ac.jp/research/if.html
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その他
神戸大学塚本・寺田研のマスコットキャラ,ツカボー!!
と思いきや,二代目のキャラ,ラボリンらしいです.
バンケットは船の上!!丹波牛!!船の上から見る神戸の街並みは最高でした.
ぼくは兵庫県民ですがステマじゃないよ.


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名刺配り
今回のメイン.遊んでばかりはいられない.
今回のために名刺を作り直し,裏面には現在取り組んでいる研究や過去の研究の画像を載せてみました.また加藤先生にアドバイスをいただいたように,研究ムービをiPadで見せられるように用意.そのかいあってか,今まで話しかけたいけど話しかけられなかった,そんな先生方等と幅広くお話しさせていただく機会に恵まれました.他大のD2の人等と今後の話もできて,非常に有意義な学会にできたと感じています.
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さいごに
毎回書いてますが,みんな学会参加しよう!たのしいよ!