M2の小野です。
四月十五日に新入生歓迎会がありました。
インタラクティブメディア設計学講座にも沢山の新入生が加わりました。
これから一緒に頑張っていきましょう!
みなさん,こんにちは.D3藤本です.
年度が変わったので,まずはご挨拶から.
このブログは学生が参加した国際会議,研究会等の報告や
研究室のイベント等の報告を対外的に行うことを目的としたものです.
このブログを通じて,少しでも私たちの研究室の雰囲気などを知って,
興味を持っていただければそんなうれしいことはありません!
今回参加したのはバーチャルリアリティの国際会議IEEE VR 2014(国際会議3DUIと併催).
アメリカ,ミネソタ州ミネアポリスでの開催となりました.カナダとの国境らへんの州で
4月だというのに雪が降っています.
今回は口頭発表(大勢の前でプレゼンをするスタイルの発表)
とデモ発表(作成したシステムを現地に持っていき,参加者にみてもらうスタイルの発表)
での参加となりました(ハード(`_`)).
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参加人数 350人くらい?
投稿数: 116
発表
ロングペーパー :18
ショートペーパー:10
ポスター :31
デモ :13
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会議には著名な研究者を招いて,その方の講演を拝聴するセッションがあり,
それをキーノート(基調講演)と呼びます.
1人目のキーノートスピーカーはNorth Carolina大学のHenry Fuchs先生.今回はテレプレゼンスに関するご講演でしたが,それ以外にもこの分野で非常に幅広くご活躍されている先生でARの国際会議ISMAR等他会議でもよくお見かけします.トークがエネルギッシュかつユーモアに満ち溢れており,Oculusがfacebookに20億ドルで買収されたことにふれ,これがVRが一般に幅広く認知されていくための非常に大きなチャンスであると熱弁されていました.
2人目のキーノートスピーカー,HITラボのHunter Hoffman先生のキーノートは,ひどい火傷を負った患者の治療時の耐え難い痛みなどをバーチャルリアリティを使用したシステムにより軽減できるというお話でした(あくまで一例).実用的なVRシステムの話に,VR という分野のもつ様々な可能性を再認識しました.
関心のあるAugmented Realityセッションから気になった論文を紹介します.
Mixed Reality Virtual Pets to Reduce Childhood Obesity,
Kyle Johnsen, Sun Joo Ahn, James Moore, Scott Brown, Thomas P. Robertson, Amanda Marable, and Aryabrata Basu
子供の肥満問題を仮想ペットによって解決することを目的とした研究で,本会議のベストペーパーに選出されています.ユーザは日常的にセンサが搭載されたUSBフラッシュメモリのような形状の小型デバイスを持ち歩き,それには時間ごとの運動量が記録されていきます.それをユーザの家に設置されたシステム(kinectやディスプレイから構成)につなぐことで,ユーザの運動量に応じて,画面内の仮想ペット(小型犬)が太ったり痩せたり,新たな芸を覚えていきます.以上のような方法で仮想ペットとインタラクションさせることで,肥満気味の子供に自発的な運動を促すというコンセプトのようです.
子供60人という比較的大規模な被験者数の被験者実験を行い,システムの効果を確かめています.
Global Localization from Monocular SLAM on a Mobile Phone,
Jonathan Ventura, Clemens Arth, Gerhard Reitmayr, and Dieter Schmalstieg
カメラ付き携帯電話のようなデバイスを対象とした,サーバクライアントベースのSLAMの研究.
サーバ側にあらかじめ,大規模な3次元点群データを保持しておき,クライアント(各携帯端末)側で
SLAMにより構築された3次元データとの3D-3Dマッチングをおこなうことでグローバル位置姿勢推定を
行うというアイデアです.この方法だと,非常にロバストに位置姿勢推定が行え,なおかつサーバ側にないデータに関しては通常のSLAMのように追加していけるというメリットがあるようです.
自分では判別できませんが,ぼちぼちだったと思います.
しかしいつもながら,質疑応答の英語がしょぼい..日頃から研究のことを英語で考える習慣をつけていたら,
質疑応答時,さらっといいたいことが説明できるような気がしました.こころがけよう.
今回用意したのはTシャツ型の白い布を上半身トルソーに貼り付け,プロジェクタでテクスチャを投影することで,見た目を変化させるというもの.
前回のデモ発表時で手痛い失敗をしていることからかなり入念に準備しましたが,今回はシステムがよく動いてくれたため,たくさんの人に見ていただくことができました.
論文等で名前を顔と名前を知っているだけの超有名な先生も見に来てくださったりしましたが,十分にアピールできず.もっとがんばれ,おれの英語能力!!
多くの参加者の人にいただいたコメント,「リアルタイムで動かないのか?」
あまりに何回も言われすぎて,変なやる気がでてきました.次回があれば,
そのときまでにシステムを改良しリアルタイムで動かしてやりましょう!
今回の学会に参加してとくにおもったこと.