お久しぶりです.D3の藤本です.
7月頭から10月頭まで,3ヶ月の間,スイスにあるDisney Research Zurichにインターンシップに行ってきたため,それについて簡単に報告します.
Disney Research Zürichの入り口
Disney Research はThe Walt Disney Companyが世界各国のDisney WorldやDisney映画に使用する技術などを研究する会社です.私の日本での研究が今年のインターン募集テーマに近かったため,本当に幸運なことに,ここでインターンシップをさせていただけることになりました.関係者のみなさまにはこの場を借りてお礼申し上げます.
たくさんお伝えしたいことがあるのですが,残念ながら,業務や会社に関して詳しくは口外出来ない規則なので,それを超えない程度にお伝えします.
このDisney Researchはアメリカ3カ所とスイスに1カ所あるのですが,私が行ったスイスの研究所では,CV,CG,3Dモデリング,ロボティクス,イメージング技術等各分野が少人数のグループに分かれ研究がなされています.各グループはポスドクを含んで,主に3-7人程度の研究者で構成されており,一人のグループリーダーがそれをまとめています.私が在籍していたのはVision and Sensingというグループで,CVやロボットの自立制御,プロジェクション技術など様々なことを研究テーマとして取り扱っていました.
私はここでプロジェクタを用いたリアルタイムプロジェクションに関する研究に携わりました.ここで働けて非常に刺激になったのが,様々な異なる専門性を持つ人と関わりながら,作業できたことです.例えば,プロジェクタで投影する画像が必要なときには,専用のデザイナーの方と話をすることで,画像を作成してもらえます.また,少し特殊な光学系のための台が必要になった場合,その用途やサイズを伝えれば,ハードウェア専門の方がそれをデザインして,3Dプリンタで作成してくれます.このように各専門性を持つ様々な人と力を合わせることにより,研究者が研究自体に集中できる環境になっていると感じました(企業研究ってそういうものなのかもしれませんが).
言わずもがな社員の研究のレベルは極めて高く,採択されるのが極めて困難なSIGGRAPHに毎年10本近い論文を通しているようです.3ヶ月ながらこんな場所で研究できたことは,非常に恐れ多いながらも,最高の経験となりました.自分の能力の足りなさにへこむこともしばしばでしたが,得た経験値はどえらいことになっているはず.
もっと書きたいことがたくさんあるのですが…書けないのがつらい!では,このあたりで.