月別アーカイブ: 2017年1月

SIG-MR2017

こんにちは.M1の松井です.
今回,私は1月19日,20日に京都大学で開かれたSIG-MR学会に参加してきました.今回のSIG-MRはCVIMと共催,PRMU, MVE, CEAと連催で開かれ,様々な分野の発表が行われていました.

私は19日に発表を行いました.初めての発表で,詰まってしまう場面などもありましたので,しっかりと反省し活かしていきたいと思います.質疑応答では,提案手法や実験方法についてコメントを頂きました.

IMG_0104

20日にはポスターセッションに参加しました.
前日の発表を聞いて頂いた方から手法についての詳細な質問や,SIG-MR以外の学会の方からもコメントを頂きました.
IMG_0105

学会発表の準備も大変でしたが,個人的には学会当日の移動も大変でした(距離が近かったため日帰り).
SIG-MRに参加して得られたものを活かせるよう,これからも研究に励んできいたいと思います.
ここまで見て下さり,ありがとうございます.

オウル大学でのインターンシップ 中間報告

M1の大内です.
現在,オウル大学に1ヶ月間のインターンシップ生として留学中です.今回はインターンシップ期間の約半分が経過したということで,中間報告をさせていただきます.

私はDepartment of Computer Science and EngineeringのJanne教授の研究室に所属しています.今回のインターンシップでは多視点ステレオの基礎をJanne教授と議論しながら学ぶことになりました.はじめは自分の英語力に自信がないため,「議論なんかできるのか!?」と思っていましたが,私の拙い英語にもしっかりと耳を傾けてくれているおかげでなんとかなっています.

私の所属している部門では,2〜4人程度に一部屋ずつ割り当てられています.下の写真が私の研究室の様子です.

研究室の様子

研究室の様子

同じ部屋には中国人留学生が2人います.そのため,フィンランドに留学しているのにもかかわらず,普段は中国人留学生たちと行動を共にしています.先週末には学生寮で中国の伝統的な料理をいただきました.周りのあらゆることをサポートしていただき感謝しています.

学生寮にて

学生寮にて

つぎに,この時期のフィンランドについて触れておきたいと思います.留学前は寒過ぎて耐えられないのではないかと不安でしたが,寒さのピークを過ぎていたこともあり,意外と大丈夫でした.感覚的には一ヶ月前に行った札幌とほとんど変わりません.雪に関していえば,札幌の方が圧倒的に多かったと思います.とはいえ,この時期のフィンランドはとにかく日照時間が短い(5〜6時間くらい?)です.基本的に曇っているので,一日で最も明るいと思われる時間帯でも少し暗いように感じます.また,昼の間は学内にいるため,未だに明るい時間帯の街並みをほとんど見ていないような気がします.

ここまでフィンランドのネガティブな宣伝なように感じるかもしれませんが,実はそういったことも含めて楽しめています.また,帰国後に最終報告をさせていただきます.

ミュンヘン工科大学 Narvis Lab. インターンシップ報告

D1の秋山です.
この10月から12月まで,ミュンヘン工科大学のNarvis Lab.にて約2ヶ月のインターンシップをしてきましたので,その報告をさせていただきたいと思います.

NARVIS Lab. の様子

NARVIS Lab. の様子

Nerves Lab.はNasir Navab教授によって運営されている研究室のひとつで,主にAR(拡張現実感)の医療応用を研究テーマとしています.この研究室で私は,手術灯をプロジェクタに置き換え,HMD(ヘッドマウントディスプレイ)と組み合わせることで手術をサポートすることを目的としたプロジェクトに参加させていただきました.この研究室にはすでに光学透過型HMDを使って患者に骨などのARコンテンツを重畳表示することで手術をサポートするシステムが存在します.しかし,手術灯は患者を一様に明るく照らすので,肌などの反射光によりARコンテンツを見るのに十分なコントラストが得られず,見にくいという問題があります.また,ただARコンテンツを重畳表示するだけでは,位置合わせが合っていたとしても,ARコンテンツが浮いているように見えてしまうという問題もあります.そこで,私たちは手術灯自体をプロジェクタに置き換えて,ARコンテンツが表示されている範囲の明るさや色をコントロールすることで,ARコンテンツを見やすく,かつ,人体の中を覗いている感覚を強化することを目的とします.

実際にシステムを実装する前に,HMDの位置姿勢に合わせてプロジェクタの投影画像を作成する簡単なシミュレーションを作成しました.これが僕のインターンシップでの主な進捗です.ウィンドウを二つ表示して,左はHMDから見た投影対象,右は固定されたプロジェクタから投影される画像を表示しています.今回は実際の医療のデータは使用せずに,投影対象としてウサギの3Dモデルを使用して,簡単な図形をそれに投影する,という形で実装しました.HMD側は視点を変更できますが,その際に表示されている図形は変化しません.その際,位置が固定されたプロジェクタからどのような映像を投影すればHMD視点から正三角形に見えるか,ということを計算して投影画像を作成しています.

インターン中に作成したシミュレーションプログラム

インターン中に作成したシミュレーションプログラム

ここからはミュンヘンについて少し書きたいと思います.ミュンヘンは歴史的な建造物が多くTHEヨーロッパという街並みなのにもかかわらず,地下鉄やバス,トラムなどの公共交通機関が発達しており,ミュンヘン内を簡単に移動できました.また,僕の滞在中にミュンヘン内のあちこちでクリスマスマーケットが始まりました.名物のホットワインやクリスマスのオーナメントを売る露店が立ち並び,とても良い雰囲気でした.ミュンヘン市外では,電車で1時間ほど移動したところにシンデレラ城のモデルとしても有名なノイスヴァンシュタイン城があります.僕が行ったときは大雪でしたが,そのおかげで雪の中の城を見ることができました.

Marien Platzでのクリスマスマーケット

Marien Platzでのクリスマスマーケット

ノイスヴァンシュタイン城

ノイスヴァンシュタイン城

僕の滞在は決して長いものではありませんでしたが,とても貴重な経験をさせていただきました.またチャンスがあれば訪れたいと思います.

ここまでお読みいただきありがとうございました.