M1の大内です.
オウル大学にて1ヶ月間のインターンシップを終えたので,その最終報告をさせていただきます.
中間報告でも書いたとおり,今回のインターンシップでは多視点ステレオの基礎を学びました.このテーマに設定した理由は,いま私が取り組んでいる研究において,人の2D画像から3Dモデルを生成することが重要な課題であるからです.
上の画像が多視点ステレオのアルゴリズムを利用して生成された3D点群です.左が16枚,右が312枚の入力画像を利用して得られた結果になります.この結果からわかるとおり,多視点ステレオによる3Dリコンストラクションは多くの入力画像が必要であることがわかります.
私は大規模空間でなるべく少ないカメラを利用して3Dリコンストラクションを行いたいと考えています.したがって,多視点ステレオによるアプローチのみでは不十分であるということがわかりました.最終的には,Janne教授から機械学習を用いた方法を提案して頂いたので,今後私が取り組むべき方向が見えた気がしています.
つぎに,フィンランドについて触れておきたいと思います.インターンシップの前半は「意外と寒くないじゃん!」と思っていたのですが,それはフィンランドを甘くみていただけでした.フィンランドでは晴れの日には放射冷却現象の影響で-10℃を平気で下回ってきます.せっかく晴れても10分外を歩くことが限界でした.
とはいえ,オウルでの生活は案外快適なものでした.ホテルから歩いて1分でショッピングモールがあり,夜遅くまで開いている店も結構ありました.そして,何よりも街並みが綺麗です.
短い期間ではありましたが貴重な体験をさせていただきました.
今回得た経験を活かし,研究に励んでいきたいと思います.