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ICAT-EGVE’2017

こんにちは,M1の松村です.
先週行われたICAT-EGVE’2017に,弊研究室からは私と助教の武富先生が参加してきましたので,報告したいと思います.

ICAT-EGVEは,International Conference on Artificial Reality and TelexistenceとEurographics Symposium on Virtual Environmentsの共催で行われている国際会議です.
人口現実感とテレイグジスタンスに関する国際会議ということで,ARやMR,VRに関する研究や共同作業などの遠隔技術に関する研究についての発表が行われました.
期間は11/22~11/24の3日間で,本年の開催地は南オーストラリア大学(アデレード,オーストラリア)でした.

セッションはKeynote Talkの”Small, Lightweight and Fast: A Near Future of On-the-go AR and Wearables”から始まりました.
SpeakerのThad Starner教授はウェアラブルコンピューティングのパイオニアであり,Google Glassのテクニカルリードでもあります.
ARとウェアラブルの現状とこの先の未来について,業界を率いている第一人者の方からの貴重な講演をお聞きする事ができました.

Thad Starnerk教授によるKeynote Talk

口頭発表では8ページのFull Paperが26件(投稿数42件,採択率61%),4ページのShort Paperが7件(投稿数14件,採択率50%)の計33件の発表があり,「Tracking」・「Beyond  Visuals」・「Immersion & Interaction」・「Avatars & Agents」・「Gaming」・「The Eyes Have It」・「Applications & Collaborations」・「Graphics & Metrics」の8つのセッションに分かれて行われました.
Full paperとShort paperともにBestを受賞した研究は,「The Eyes Have It」セッションの目に関する研究でした.

また,2日目と3日目には17件のポスター発表や11件のデモ展示もありました.
デモ展示では,HololensやHTC Viveを使ったアプリケーションなどの展示が行われており,私も実際に体験させていただきました.
個人的にはHMDと360度カメラを組み合わせて2者の視界の共有を行うというデモが興味深かったです.

ポスター発表では,私たちは鹿屋体育大学と共同で研究を行っているスポーツ応用に関する研究の発表を行いました.
英語での説明ということで,単語を並べたたどたどしい説明になってしまったのですが,来ていただいた人たちに「It’s interesting study.」と言っていただけたりアドバイスをいただけたりと大変ありがたい経験でした.

ポスターの前で説明をする私

ポスターの説明をされている武富先生

国際会議ならではかは分かりませんが,セッションごとのTea breakではおやつが用意してあったり,バンケット会場のワイナリーではバンケット開始前にワインを楽しむ時間があったり,発表以外の部分でも楽しませていただきました.

バンケット会場

個人的な話ですが,私は英語が苦手であまり話せず,海外に行くのも初めての経験だったので,初めはとても緊張していました.
ですが,国際学会に参加することで色んな国の方と交流し話すことができて,とても楽しかったです.
また,少しですが食事や買物などで現地の方と話す経験をしたことで,ほんの少しですが以前の私より自信がついたかなと思っています.

来年の会場はキプロスのリマソールという都市で行われるとのことで,一年研究を頑張ってまた参加できれば良いなと思いました.