第16回日本バーチャルリアリティ学会大会参加報告

どうも,M2の藤本です.

今回はM2藤本,M2熊谷が9月20~22日参加したVR学会大会の模様をお伝えします.

VR学会大会はVRSJ(Virtual Reality Society of Japan)が開催する今年で16回目を迎える全国大会であり,今回は北海道の公立はこだて未来大学で開催されました.口頭発表だけで200件を超える発表があり,私たちの研究テーマであるAR/MRだけでなく,テレイマジネーション,力触覚,聴覚,教育,医療応用等,まさしくバーチャルリアリティ関係の研究を包括したような内容の学会となっています.

開催場所であるはこだて未来大学は建物内が非常にスタイリッシュで,
各研究室間の扉や仕切りがないという特殊な学校です.

どこで撮っても絵になる.

まず,自身の発表に関してですが,質疑応答は想定質問を考え,内容を準備して行ったにも関わらず,まとまりのない回答をしてしまい惨敗.質疑応答難しい!!これから発表される方は質問の受け答えの仕方まで練習していくことをお勧めします.

口頭発表ではフィギュアスケート選手が滑っているモデルをPTAMを用いてテーブル上に重畳表示し,軌跡などを可視化するといった研究(*1)がデモ,発表ともに完成度が高く,印象に残りました.
他に興味深いものとして,ポテトチップスを食べた時のパリパリというクリスピー音をユーザの顎の動きに合わせヘッドフォンに流し,食感を拡張するという研究がありました.こういった面白そうなマルチモーダルインタフェースはデモ体験してみたいですね.

またパネルディスカッションでは電脳コイル型社会の実現に向けて何が必要か~というタイトルで塚本先生(神大),清川先生(阪大),奥村氏(東芝)が拡張現実感を題材としたNHKアニメ「電脳コイル」を通し,これから来るべきAR/MR社会に関して議論を戦わせておりました.塚本先生は日常的にHMDを着用されているというウェアラブル界の先駆者,懇親会でも当然HMDを着用されておりました.私自身このアニメはすでに見ているのですが,3人の専門家のご意見を伺って,これほどまでに深くARのことを考えた内容だったのかと改めて感心しました.もう一度見てみよう.

最後に,はこだて未来大の興味深い研究

ホタテ領域の抽出(*1)に

毛ガニ領域の抽出(*2)に

ワカメ領域の抽出(*3)!

人出で調べるのが面倒な各水産資源をそれに適した画像処理を行い抽出するという研究で
網走の水産試験場などと合同で研究をされているそうです.
なるほどこの研究はNAISTではできない.

さいごに:
この学会では私自身の研究において,先行研究として参考にさせていただいている研究の最新の研究内容が発表されており,発表後,発表者の方にいろいろとお話をきくことができました.このように自分の研究に関係のあるテーマについて他大の方の意見を伺えるのも学会の魅力のひとつと感じました.また, 人の発表を聞くことで自身のモチベーションを高まりを感じることもでき,非常に得るものの大きい学会参加だったと思います.

参考文献:1:
戸田真志,榎本洸一郎,桒原康裕,和田雅昭,畑中勝守 水産資源量調査を目的とした 海底画像からのホタテ領域抽出手法の検討 電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集,pp.612-615,2008
2:水島裕貴,萩沢武志,榎本洸一郎,戸田真志,桒原康裕,佐々木潤 水産資源量調査を目的とした海底動画像からのケガニ領域抽出
3:萩沢武志,榎本洸一郎,戸田真志,田村正勝,武田榮, 水産資源量調査を目的とした海底動画像からの海藻類抽出