入学希望者向けQ&A

入学を検討されている学生の皆さんからよくいただく質問をまとめました。

※以下、NAIST全般ではなく、加藤研の話であることに留意ください。

研究について

Q.自分のやりたい研究ができますか?

A.研究テーマに希望がある人は、関連がある分野の範囲(研究ページ参照)で、自分のやりたい研究に取り組むことが可能です。(それらを、修士論文、博士論文として適切な内容にするための調整は必要です。)また、いくつかのテーマから希望を選択することも可能です。

 

Q.最先端の研究はできますか?

A.「研究」である以上、どの研究室でも最先端のことに取り組んでいると思いますが、加藤研では、VRやARの技術を利用した応用研究だけでなく、その可能性を広げるような基礎研究にも取り組んでいます。これらのいくつかは、VRやARのトップ国際会議や論文誌などに採択されており、そのような意味でも最先端の研究・技術にふれることが可能です。

入試について

Q.小論文ではどのようなことを書けばよいのでしょうか?

A.まずは、自分の解決したい問題や実現したいことを明らかにしましょう。次に、世の中に既にある技術や研究を調べ、それらでは、解決・実現が困難な理由を明らかにしましょう。最後に、自分はそれをどう解決するか(アイデア)を提案してください。重要なのは、最後のアイデアの素晴らしさではなく(もちろん素晴らしいに越したことはありませんが)、この3ステップが、他人が聞いた時に、論理的に納得できるストーリーになっているかどうかです。自分ではその判断がなかなか難しいと思いますので、それが判断できそうな人に読んでもらい、ダメ出しを受けることをお勧めします。

問題を考えたり、現在の技術を知るには、論文を読むことが参考になります。加藤研の近年の修士論文はここにありますので、参考にしてみてください。

 

Q.情報系出身ではないけど大丈夫でしょうか?

A.例年、情報系でない学部からの進学者も多く在籍しています。機械系などからが多い印象ですが、中にはデザイン系など、理系からではない人もいます。一度企業勤めを経験した人も多いです。加藤研で取り組む研究は学際的なものが多いため、それらの異なる経験を活かすことが可能です。

 

Q.入学前に勉強しておくべきことはなんでしょう?

A.必須ではありませんが、興味があれば、研究室の業績ページに掲載されている過去の論文を読んでみてください。それらは学習したい人にとっては宝の山です。もちろん、最初は、何が書いてあるか分からない箇所も多いと思いますが、まず「自分がなにを知らないのか」を知ることが大事です。分からないところは、調べて勉強してみるとより理解が深まります。

研究室生活について

Q.コアタイムはありますか?

A.コアタイムはありません。全員参加のイベントとして、週に1回程度、進捗報告ミーティングがあり、担当者が進捗報告に関するプレゼンテーションを行います。また、発表者が趣味や関心事について自由に話し、ほかの人はお昼ごはんを食べながらそれを聞く、ランチミーティングも行われています。

 

Q.英語に自信がないのですが、大丈夫でしょうか?

A.大丈夫です。現在でも、ほとんどのメンバは自信があるわけではありません。「英語は見るのもいやだし、聞きたくないし、話したくない」という人にとっては厳しいかもしれませんが、学びたいという意志がある人であれば、日々生活しているだけで改善されます。また、入学時はほとんど喋れなくても、在学中にTOEICのスコアが200点以上上がった例も多くあります。

経験や進路について

Q.この研究室で身につくことはなんですか?

A.身につく技能は研究テーマにより異なりますが、例えば、ARによる人の作業支援の研究に携わると、HoloLens(Microsoft社のヘッドマウントディスプレイ)の使い方やUnityでの開発技能が身に付きます。加えて、研究ディスカッションを通して、特定の技術に囚われず、本当にある目的(例:困っている人を助ける)にとって最適な方法は何かを考えるための多角的な視点が養えます。これは、多くのコミュニティで、非常に役立つ能力です。あとは、英語やら度胸やらが身につくでしょう。

 

Q.留学はできますか?

A.希望者は留学することが可能であり、渡航費や宿泊費などは、学生が負担する必要がありません(他の希望者との兼ね合いや、状況により、変更あり)。2020年度の例では、オーストラリアの南オーストラリア大学,ニュージーランドのオタゴ大学,イタリアのトレント大学、スロベニアのプリモルスカ大学などと協力関係にあり,これらの大学に1か月~3か月程度の留学に行くことが可能です。詳しくは学生の留学実績のページをご覧ください。

 

Q.学生の就職状況はどうでしょうか?

A.ソニーやCANONなどのメーカ系、任天堂などのゲームメーカ、Microsoft Japanや、外資のCisco、Intelなど、または、技術力の高い中小企業を選択する例も見られます。また、アカデミックに進む学生や起業する学生もおり、非常に多様です。