DBS153+WebDB Forum 2011 参加報告 (欅)

D1 です.データベースシステム研究会 第153回データベースシステム研究会 (DBS153, 11/3) と WebDB Forum 2011 (11/4, 5) の参加報告をします.

 

DBS153

大規模な会議になると各発表者へ割り当てられる発表時間が 10 分から 12 分程度になるのですが,データベースシステム研究会では十分にディスカッションできるように多少長めに発表時間が設けられています.今回の時間配分は発表 20 分,質疑 5 分となっていました.

私も DBS153 にて研究発表を行いました.内容を詰め込み過ぎたために初めて私の研究を聞いていただいた方には理解することが難しい発表になってしまっていたようなので,今後の発表はもっと汎用的なモチベーションを説明できるように努力しようと思います.

また,現在取り組んでいる研究は取り組み始めた段階であるためになかなか深い議論に発展することが難しかったのですが,質疑応答やその後のディスカッションでは有用なコメントをいくつかいただけたので,今後の研究では吟味していきたいと考えています.

WebDB Forum 2011

WebDB Forum は,データベース系の国内会議では唯一査読ありの会議であるため,学生だけでなく教員,企業からの論文投稿も比較的多いのではないでしょうか.

この会議では産学連携の試みとして,さまざまな企業の方による講演や,ポスターセッションへの出展などが行われています.今年は大量データのマネジメント,災害時の復興支援などに関して企業の取り組みを聞かせていただきました.

また,論文賞,学生奨励賞,企業賞などが設けられていることもあり,査読あり賞ありという学生からするといわゆる “おいしい会議” と言われています.

私も,来年こそは WebDB Forum に間に合わせて投稿しようと,ということを

かれこれ三年間毎年思っています.

 

内容としては,会議名の表しているとおり Web 検索を主軸にさまざまなテーマに関する研究がありました.まだまだ取り組まれ始めたばかりのチャレンジングな課題へ挑戦している研究発表が多く,現在の国内の Web 検索の流行を追うにはぴったりの会議です.

WebDB Forum 2011 では,一日目の夕方に DBS153 と合同のポスターセッションがありました.私の研究は XML 情報検索という,国内では認知度の低い分野であるために,質問をしてくる人はかなり詳しいか,もしくは全く知らないという場合にきっぱりと二分されます.全く知らない人に何度も同じことを説明するのは精神的に辛いのですが,一対一でフルボッコにされるのはもっと辛いです.しかし,やはり口頭発表よりもポスター発表の方がずっと深いディスカッションを行うことができるので,先が見えないと感じている人こそポスター発表するとハッピーになれるかもしれません.

さまざまな研究があった中でも特に,雑多なデータからどのようにしてユーザにとって有用な情報を提示するか,それは検索結果の提示方法の工夫であったり,ユーザの嗜好の推定であったり,情報検索を補助するツールの構築であったり,生データと格闘するような研究はやはり面白いと再認識できました.

久しぶりに,同年代,年上の先生方,ちらほらと出始めた後輩世代の人たちとのディスカッションを通して自分も頑張ろうととてもよい刺激を受けることができた3日間になりました.

 

 

最優秀論文賞の受賞風景

 

協賛企業からの資金で賄われた軽食.この他にも,ミスタードーナツやらゴディバのチョコレートやら大盤振る舞いでした.

 

研究室のみんなで分けてとのこと