留学生のフェアウェル&ウェルカムBBQパーティ!!

今月帰国するJules🇫🇷さんと、今月から新たに留学するJungha🇰🇷さんのフェアウェル&ウェルカムパーティを外で開催!

当日は沢山のお肉を持ち寄って、たわいもない雑談から研究活動の話まで幅広い話題で交流しました。
雨も懸念される中でのBBQでしたが杞憂に終わり、自然の風を受けながら雑談に耽ることができたので、久々に開放的なパーティを心から楽しめました!

Julesさんは留学初日からラボメンバーと積極的に交流しており、約三ヶ月という短い期間でしたが、いつの間にか私よりラボに馴染んでいました(笑)見習いたいですね。フランスに帰国後は留学前にいたブザンソンの大学とは別の大学で学ぶとのことで、メンバー 一同応援しています!

Junghaさんは韓国の博士課程の学生で、7月から12月まで自動運転関連の研究を進める予定です。ケロロ軍曹のタママが好きみたいなので、同志はぜひ交流してみてください!12月までには「ラボ合宿」などラボの大きなイベントもあり、他にも交流に絶好の機会があるのでお見逃しなく!

次のパーティも楽しみですね!それではまたノシ!

Julesさん(左)、Junghaさん(中央)、Yamada(右)

Zhilingさん(左)

Shimizuさん

Mikochiさん

CHI 2026 in Barcelona

Hello. I am Feiyang YIN, I attended CHI 2026 in Barcelona this April as a workshop presenter.
こんにちは。YINです。今年の4月に、ワークショップの発表者としてバルセロナで開催されたCHI 2026に参加しました。

This was my first time to attend such a top-tier international conference, so it was really a valuable experience for me.
このようなトップレベルの国際会議に参加するのは初めてだったので、私にとって本当に貴重な経験でした。
During the conference, I reunited with old friends and made many new ones from universities such as Cornell University, the University of Edinburgh, and Université Paris-Saclay. I also learned a great deal, exchanged ideas with researchers from different backgrounds, including professors from Keio University and the University of Auckland.
会議中には、昔の友人と再会したり、コーネル大学やエディンバラ大学、パリ・サクレー大学などから来た新しい友人ができたりしました。
また、慶應義塾大学やオークランド大学の先生方をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つ研究者の方々と話す機会があり、たくさんのことを学ぶことができました。研究について意見交換をしたり、いろいろな考え方に触れたりして、とても充実した時間を過ごせました。

Besides the conference, I also had the opportunity to experience the local culture. I traveled to a seaside town called Tossa and enjoyed some delicious local food, including ham with melon.
会議以外にも、現地の文化を楽しむ機会がたくさんありました。
まず、トッサ・デ・マールという海辺の町を訪れました。そこで生ハムとメロンをはじめとする美味しい料理を楽しみました。

I also visited several churches and was amazed by their beauty and incredible level of detail.
また、いくつかの教会も見学しました。その美しさや細部まで作り込まれた装飾には本当に驚かされました。
 For the final stop of my trip to Spain, I visited a valley called Núria.
スペイン旅行の最後の目的地は、ヌリアという渓谷でした。
On the way to Núria, I stopped by a medieval town called Vic. The goat cheese salad at one of the local restaurants was absolutely delicious! While exploring the town, I was also surprised to discover a bookstore full of otaku culture!!!!
ヌリアへ向かう途中には、ビックという中世の雰囲気が残る町にも立ち寄りました。現地のレストランで食べたヤギのチーズサラダがとても美味しかったです。また、町を散策していると、オタク文化にあふれた本屋さんを見つけて驚きました!!
Afterward, I took a bus to Ribes de Freser. To reach Núria, I then boarded the rack railway, which offered spectacular views along the way. The scenery in Núria was truly beautiful. My only regret was that I couldn’t find the herd; they seemed to be hiding somewhere.
その後、バスでリベス・デ・フレセルへ向かいました。そしてヌリアへ行くために登山鉄道(ラック式鉄道)に乗りました。車窓からの景色は素晴らしく、道中もとても楽しめました。
ヌリアの景色は本当に美しく、とても印象的でした。唯一の心残りは、放牧されている動物の群れを見つけられなかったことです。どこかに隠れてしまっていたのかもしれません。

モーニングティータイム、始めました♪

こんにちは! D1の金崎です。

6月から、研究室内の交流イベントとして「モーニングティータイム」を始めました。この会は、平日の朝9時から10時まで、ニュースを見ながらコーヒーや紅茶を飲んでゆる〜く過ごす会です。

なぜ始めたのか

理由はシンプルで、朝起きる理由が欲しかったからです。大学院生になると、気をつけていないとあっという間に生活リズムが崩れます。そこで、平日の朝9時に集まれる場所を作ることで、自分自身が規則正しく生活できるようにしようと思いました。

また、私は一人で過ごすことも嫌いではありませんが、朝の時間くらいは誰かの気配を感じながら過ごしたいと思っています。ずっと会話している必要はなく、同じニュースを見ながらコーヒーを飲んでいるだけでも少し安心できます。

ニュースを流しているのも、世の中で何が起きているかを知るためです。研究をしているとどうしても自分の専門分野に閉じこもりがちになるので、この時間を使って世間の出来事を知るようにしています。

どんなことをしているのか

その日のニュースについて話したり、趣味の話をしたりと内容はさまざまです。もちろん、無理に話す必要はありません。話を聞いているだけでも大丈夫です。途中参加・退出も自由なので、少しだけ顔をだすという参加の仕方も歓迎しています。

初回の様子

初日は後輩が参加してくれました♪

ニュースを見ながら雑談をしたり、最近の出来事について話したりして、ゆったりとした時間を過ごすことができました。気軽に参加できる雰囲気を大切にしながら続けていきたいです。

OGIS-RI Software Challenge Awardで最優秀賞を受賞しました!

こんにちは。博士前期課程1年の吉尾です。 今回は、12月2日に行われた「第16回 OGIS-RI Software Challenge Award(オージス総研ソフトウェアコンテスト)」に参加し、最優秀賞を受賞しましたので、その報告をさせていただきます!

コンテストについてこのコンテストは、株式会社オージス総研が主催する、日本国内の大学生・大学院生を対象としたソフトウェアコンテストです。 今年の募集テーマは、「シュルレアリスム」でした。 一見ソフトウェア開発とは結びつかないような難解なテーマですが、それゆえに学生ならではの独創的なアイデアが求められる場となりました。コンテストの詳細はこちら: https://www.ogis-ri.co.jp/event/e107966.html

発表したプロジェクト「Mirai Gram」私が企画・開発したのは『Mirai Gram(ミライグラム)』というソフトウェアです。このソフトウェアは、テストの点数などでは測ることのできない、子供たちの「非認知能力(主体性や粘り強さなど)」を可視化することを目的としています。 普段は見えにくい子供たちの内面や隠れた可能性を、シュルレアリスム絵画のような不思議な「アート」として表現・出力することで、今回のテーマであるシュルレアリスムの世界観に沿わせた提案を行いました。

開発と準備の道のりこのコンテストを知ったきっかけは、NAISTの「GEIOTプログラム」での紹介でした。9月に応募し、10月に書類選考通過の連絡を受け取ってからは、12月の本選に向けての準備が始まりました。

デモアプリの開発には、就職活動のインターンで経験した「Flutter」を活用しました。インターンでの経験がなければ、短期間で動くものを作るのは難しかったと思います。 研究活動や就職活動と並行しての準備だったため、スケジュールはかなりハードでしたが、なんとか良い結果を残すことができてホッとしています。

受賞の感想私は大学院に入学してから情報科学の勉強を本格的に始めたため、周りのレベルの高さに圧倒されることも多々ありました。そんな中で、普段の授業でのプレゼン経験や、インターンで培った開発技術を活かして結果を出せたことは、大きな自信になりました。未経験の分野にも果敢に挑戦できる環境を提供してくださったNAIST、そして応援してくださった先生方やラボのメンバーに心より感謝いたします。今回の経験を糧に、今後の研究活動もさらに頑張っていきたいと思います!

CVG大阪エリア大会最優秀賞!

こんにちは、博士後期課程3年の秋吉拓斗です。

12月15日にキャンパスベンチャーグランプリ(CVG)大阪エリア大会[1]の決勝戦での発表を実施しました。発表タイトルは「心を育むロボット動物園 ROBOZOO」です。この大会は、学生起業家の登竜門と知られるビジネスプランコンテストです。私は7月13日に大阪・関西万博に出展した「ROBOZOO」を、社会実装するためにどうすると良いか? という問いを考えるために、ビジネスを通した社会実装の展開を考え、初めてのビジネスプランコンテストに挑みました。ありがたいことに最優秀賞(優勝)をいただくことができ、これまで関わってくださった全ての人に感謝の思いでいっぱいです。次回、来年の2月の全国大会も頑張ります!

当日の発表を終えた感想[2]や、社会実装と起業についての考察[3]は以下のエッセイにて掲載されているのでぜひご覧ください!

[1] https://cvg.nikkan.co.jp/oosaka[2] https://note.com/tri_psyche/n/n74a7e2b65c7d[3] https://note.com/tri_psyche/n/n205acebc6532

博士論文公聴会での発表!

こんにちは、博士後期課程3年の秋吉拓斗です。

12月11日に博士論文公聴会での発表を実施しました。発表タイトルは「対話型抱擁ロボットの積極的傾聴」です。こころの健康支援という社会課題に対して、ハグすることができる対話型ロボットを用いて、どのように人とインタラクションするのか? そして、それはどのような効果があるのか? について、40分間の研究成果発表と20分の質疑応答を行いました。指導教員の先生方や、審査員の先生方、研究室の後輩たちに囲まれて、緊張しながらも、無事に駆け抜けることができました。ここまで、多くのご指導ご鞭撻を誠にありがとうございました! 博士論文の最終版執筆に向けて、残り数ヶ月を頑張ります!

当日の発表を終えた感想[1]や、一晩経ってますます研究に対してこころを燃やしている覚悟[2]は以下のエッセイにて掲載されているのでぜひご覧ください!

[1] https://note.com/tri_psyche/n/na2eac2af9b60[2] https://note.com/tri_psyche/n/nd69e821f17dc

Graniteワークショップで発表を行いました!

初めまして。D2の清水祐輝と申します。
ブログで何かを書くというのは今回が初めてかもしれないです。

今回は、学内フェローシップ「Granite/Granite-AI」のワークショップに参加してきましたので、その報告をしたいと思います。


奈良先端では博士後期課程の学生向けに「Graniteプログラム」というフェローシップがあり、生活費や研究費、留学費などの支援を大学から受けられます。(詳しい情報についてはこちらから!)

私も今年のD2から支援いただいており、そのプログラムの一環として、異なる領域のGranite学生が集まり、お互いに、また企業の方々に向けて自身の研究を発表するワークショップが10/31に行われました。

 

[1日のプログラム一覧]

 

午前中は、企業から3名の方にご登壇いただき、ご自身のキャリア紹介や博士学生のキャリアパスについて、非常に参考になるお話を伺いました。

詳しくは省きますが、博士学生としての専門性にとどまらず、「研究室の仲間と課題を乗り越えた経験」や「大きな課題にも挑戦する姿勢」などが、今後のキャリア形成において重要であることを、体験談を通じて学ぶことができました。

午後は、Granite学生によるショートプレゼン(1人100秒)とポスターセッション(90分)がありました。

ショートプレゼンは発表者が60人以上と多く、限られた時間で印象に残る話をしてポスターに来てもらうのは至難の業です。

私は事前に研究室の先輩・後輩に相談するなど準備を重ねたので、かなり良い印象を残せたと思います。

(中には、難しい話を延々としてなかなか伝わりづらい発表の人もいました)

 

そしてポスターセッションです。学生同士でも互いのポスターを紹介し合い、分野を超えた交流を楽しむことができました。

私は特にバイオ系の研究が面白いと感じました。さまざまな条件を変えながら生物の反応を観察し、見たことのない現象を発見したら論文にする

ーーまさに「サイエンス」という営みがとても格好いいと感じました。

(ご存じでしたか? キメラの研究に取り組んでいる学生もいるんですよ)

 

[発表で用いたポスターと私]

 

ポスターセッションの後には表彰式が行われ、優れた発表を行った学生に優秀賞と最優秀賞が授与されます。

これ投票方式なのですが、学生同士でも投票できるんです。僕は友達が少なく、受賞には至りませんでした。負け惜しみです。手応えと自信はあったんですよ

 

最後は、我らが加藤先生に表彰状の授与と閉会の挨拶をしていただき、会は締めくくられました。

[表彰式の様子]

 

以上、Graniteワークショップへの参加報告でした。博士後期課程進学を検討している方は、ぜひ参加して学生の話を直接聞いてみるのも良いかもしれません。

 

それでは、またお会いできる日を楽しみにしています。

 

トレント留学体験記 by 重藤瞭介

⸻Abstract

本稿では,私の留学期間中に携わった研究内容をはじめ,現地での体験やその中で感じたことについてまとめています.

⸻1 はじめに

私は現在,修士課程において,自動走行中の搭乗者のストレス軽減を目的とした拡張現実(AR)による情報提示に関する研究に取り組んでいます.

このたび,修士研究とは直接的な関連はないものの,イタリアのトレント大学で「Robotic Collaborative Walker with Impedance Control and Augmented Reality for Assisted Walking and User Empowerment」という研究プロジェクトに参加する機会を頂きました.本プロジェクトへの参加は,2025年3月初旬から5月末までの約3か月間,イタリアのトレント大学(University of Trento,以下UoT)の Measurements Instrumentations Robotics Laboratory(以下MiRo Lab)において行われ,Mariolino De Cecco教授の指導の下で研究活動を実施しました.

⸻2 留学までの経緯

IMDに所属する以前から,私は一度海外留学を経験したいと考えていました.IMDに所属してからは,実際に留学を経験された先輩方の体験談を聞く機会があり,その思いは一層強まりました.

ARを用いた研究という共通点から,UoTのMiRo Labとのつながりが生まれ,指導教員の先生方より同研究室への留学を勧めていただいたことで,正式に派遣が決定しました.2025年2月初旬には,MiRo LabからDe Cecco教授とAlessandro先生がIMDを訪問され,留学中に取り組む研究テーマに関する打ち合わせを行いました.その後,渡航準備を進め,2025年3月よりトレントでの滞在が始まりました.なお余談ではありますが,出発の1週間前までトレントでの滞在先が確保できず,不安な日々を過ごしました.最終的には,IMDから同時期に留学する学生とルームシェア形式の学生寮に入居することができ,無事に滞在先の問題を解決することができました.

このような状況に至った主な要因は,私自身のUoT事務局への連絡が遅れたことにあり,その結果,学生寮の空きがなくなってしまっていました.また,UoT側からの返信に時間がかかることもあるため,今後UoTへの留学を検討している学生に対しては,可能な限り早期(遅くとも出発の5か月前)に連絡および手続きを行うことを強く推奨します.

⸻3 トレントでの生活

2025年3月にトレントへ到着し,現地での研究生活が始まりました.トレントはミラノから列車で約3時間の場所に位置しており,途中,ヴェローナでの乗り換えが必要です.列車がトレントに近づくにつれて,切り立った迫力のある崖に挟まれた山岳地帯の風景が広がり,その景観に圧倒されました.トレントに到着して最初に驚いたのは,街の景観が日本とは大きく異なっていたことです.中世ルネサンス期の建築様式が色濃く残されており,パステル調の外壁や木造のバルコニーが当時の雰囲気を感じさせるように修復・保存されているのが印象的でした.

トレントの中心 Duomo 広場の写真

駅を出るとすぐに広い空と美しい山並みが目に飛び込んできます.市の中心部にはドゥオモ(Duomo)広場があり,到着した朝は人通りが少なかったものの,昼間や夕食時には多くの人々が周辺のバール(bar)やレストランに集まり,にぎわいを見せていました.街を散策するたびに新たな発見があり,滞在中は非常に楽しく充実した時間を過ごすことができました.

ガルダ湖の近くで購入したジェラート.すごく濃厚で美味しかったです.

現地の公用語はもちろんイタリア語ですが,トレントにはパキスタン系の住民や店舗も多く見受けられました.実際,駅周辺にはパキスタン系のレストランやハラル対応の食料品店が数多く存在しており,多様な文化が共存している様子が印象的でした.私はイタリア語をまったく話せなかったため,現地での生活には当初大きな困難を感じました.英語を話す人も一部にはいますが,私の経験では大学関係者以外との英語によるコミュニケーションは非常に限られており,意思疎通が難しい場面が多くありました.また,現地の英語には強い訛りがあり,たとえば「R」の発音が非常に巻き舌であったり,アクセントが日本人の慣れ親しんだものとは異なるなど,最初は聞き取りにも苦労しました.身振り手振りを交えて,なんとか注文をしたり商品を探したりして対応していました.これからUoTに留学を予定している学生には,最低限のイタリア語の文法や単語を事前に学習しておくことを強く推奨します.もちろんイタリア語が分からずとも何とかなる面もありますが,少しの準備で大きく生活の質が向上すると感じました.なお,現地の英語のアクセントには,おおよそ2週間ほどで慣れることができました.食生活については非常に満足度が高く,市内には多くのピザ屋やレストランがあり,食事の選択肢も豊富でした.特にパスタは安価で種類も豊富であり,1キログラムあたり80円程度で購入できるものもありました.私は滞在中ほぼ毎日パスタを食べていましたが,飽きることはありませんでした.なお,日本で一般的に食されているものとは少し種類が異なりますが,米も現地で購入可能であるため,米食が恋しくなる心配はほとんどありません.私は行けなかったのですが,日本食レストランもちらほらあります.

大学の食堂のピザ.ピザ職人がその場で 焼いてくれます.

また,IMDからともに留学したバングラデシュ出身の学生と同じ部屋で生活していたため,バングラデシュやイスラムの文化について学ぶ貴重な機会にも恵まれました.滞在期間中(2025年3月)はちょうどイスラム教のラマダン(月)にあたり,断食や礼拝の習慣に触れることができました.モスクを訪問する機会もあり,日没後には無償で提供される食事を体験させていただきました.その際にいただいたカレーやビリヤニは非常に美味しく,印象に残っています.また,デーツ(ナツメヤシの実)も初めて口にしましたが,その後は滞在中ほぼ毎日食べるほど気に入るようになりました.日本ではあまり見かけない食品であり,こうした食文化の違いも非常に興味深く感じられました.

⸻4 研究活動

本プロジェクトにおける私の主な担当は,MiRo Labが開発する歩行補助機器と連携した,歩行リハビリテーション用複合現実感(Mixed Reality: MR)アプリケーションの開発でした.当該歩行補助機器にはインピーダンス制御が実装されており,慣性・粘性・バネのような力を個別に調整することで,ユーザに対して多様な感覚フィードバックの提供が可能でした.この制御機能と複合現実感(MR)を組み合わせることで,仮想オブジェクトの位置や種類に応じた動的なフィードバックをユーザーに与えられるというアイデアを基に,視覚と触覚を統合した高い没入感を持つリハビリテーション環境の構築を目指しました.私は,ユーザーのモチベーション向上とリハビリ効果の最大化を目的として,これらの特性を活かしたMRアプリケーションの設計・実装を行いました.私はこれまでの修士研究においてHoloLensを用いた開発を行っていましたが,本プロジェクトではMeta Quest 3を用いたMRアプリケーション開発に初めて取り組みました.Meta Questを用いた開発は未経験であったため,初歩的な技術仕様や開発環境に関する調査から着手する必要がありましたが,非常に興味深く,挑戦しがいのあるものでした.当初のチームミーティングにおいては,英語での議論や発言に慣れていなかったことから,議論の流れを把握することや自身の意見を適切に伝えることに困難を感じる場面もありました.転機となったのは,留学を開始してから1か月ほど経過した頃でした.英語での議論にも徐々に慣れてきた時期に,Alessandro先生から次のようなお言葉をいただきました.「慣れない環境での共同生活や研究活動で大変だと思うが,NOだと思ったことには遠慮せずNOと言いなさい.それは決して悪いことではない.」この言葉は,大学から寮まで車で送っていただいた帰り道に,何気ない会話の中でかけられたものでしたが,私の心に深く残りました.この助言を受け,せっかくの留学の機会を無駄にせず,自分を変えたいと改めて決意し,以後はMiRo Labのメンバーとの議論においても積極的に発言するよう努めました.

MiRo Lab メンバーとの夕食会.手作り生パスタをふるまってくださいました.

英語での表現が不十分な場合には図を描くなどして,可能な限り自分のアイデアを伝える努力を続けました.その結果,研究テーマに対する理解がより深まり,MiRo Labのメンバーとの関係性も大きく向上しました.5月初旬にはアプリケーションの初期バージョンを完成させ,他大学の研究者や現役のセラピストの方々に試用していただきました.その過程で,多くの改善点や新たな着想を得ることができました.5月中旬には,帰国前にカンファレンスペーパーの執筆を目指すこととなりました.英語論文の執筆は初めての経験であり,執筆には多くの時間を要しましたが,Alessandro先生や博士課程のMatteo氏,IMDから同行したRahmanに多大な支援をいただき,なんとか自身の執筆担当部分を完成させることができました.留学前は,自分がこのプロジェクトに貢献できるのか強い不安がありましたが,完成した成果物を見たDe Cecco教授から高く評価していただき,大きな達成感と安心感を得ることができました.その後は,開発したアプリケーションの仕様書や引き継ぎ資料の作成を行い,短時間で修正可能なバグのデバッグ作業にも取り組みました.

アプリケーションの Demo の様子

⸻5 おわりに

トレントで過ごした3か月間は,研究や開発に関する技術的な経験にとどまらず,さまざまな面において多くの学びや気づきを得る貴重な機会となりました.日本人が周囲にいない環境に身を置いたことで,孤独を感じる場面もありましたが,その分,自分自身と向き合い,これまでの考え方や行動を見つめ直す良い契機となりました.留学中に得られた経験は,今後の人生における大きな財産になると確信しています.今回の留学は,私にとって初めての海外での長期滞在でしたが,研究活動において一定の成果を残し,無事に帰国できたことは大きな自信につながりました.また,英語力についても,留学前と比べて大きく向上したと感じており,加えてイタリア語を学ぶ意欲も高まりました.現在もイタリア語の学習を継続しており,将来再びイタリアを訪れる際には,ある程度意思疎通が図れるように準備を進めています.まだまだ書きたいことや掲載したい写真は多くありますが,既に所定の分量を大幅に超えているため,本稿はこのあたりで締めくくらせていただきます.最後に,本留学を実現するにあたり多大なご支援をいただいたMiRo Labのメンバーをはじめ,サポートしてくださったIMDの先生方・先輩方・上野さん,国際連携係の皆様,そして3か月間をともに過ごしたRahmanに,心より感謝申し上げます.

今年の秋に卒業する方々のフェアウェルパーティ!

今年の秋に卒業を迎えるOatさんとRahmanさんのフェアウェルパーティ (送別会) を行いました。
当日はカレーやナン、お寿司などを囲みながら、研究や日常の話に花を咲かせ、和やかな時間を過ごしました。

Oatさんは卒業後、日本での就職という新たな道を歩まれます。一方で、Rahmanさんは博士学生として引き続きIMDラボで研究を進める予定です。
これまでラボを支えてくださったお二人の貢献に感謝するとともに、これからの歩みが素晴らしいものになることを心から願っています。

次は来年度に新しく加わる学生を迎える歓迎会ですね。新しい出会いを楽しみにしています!

 

(左:フェアウェルパーティの様子、右:用意された食事🍛)

VR学会での発表を行いました!

9月17日から19日にかけて、立命館大学 大阪いばらきキャンパスで開催された第30回日本バーチャルリアリティ学会(VR学会)にて、当研究室から複数のメンバーが発表を行いました。

今年は、澤邊准教授、修士2年の野口君・重藤君・Cheng君、そして修士1年の御前君がポスター発表の担当です。

御前君は修士1年ながら発表に挑戦し、Cheng君は国内学会ながらも英語で発表に臨みました。

また、重藤君は「AR × 自動運転」に関する研究を、野口君は「VR × 撫で行為」に関する研究を発表し、さらに澤邊准教授は合計3件もの発表を行われ、IMDで行っている様々な研究を発信する場となったように思います!

当日は発表者だけでなく、IMDからも多くの学生が聴講として参加してくれたので、それぞれの研究分野に関する知見を広げる貴重な機会になっていれば嬉しいですね!

ポスター発表を行っている様子(左:重藤君、右:御前君)